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zoom RSS R・ゼルキンのベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第12〜14番」

<<   作成日時 : 2006/09/15 19:58   >>

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ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第12、13、14番の3曲を聴いた。演奏はルドルフ・ゼルキン。2003年に仏ソニー・クラシカルから発売されたR・ゼルキンのピアノ・ソナタ集の2枚目に収録されているものである。録音は第12番が70年、13番が80年、14番「月光」が62年とばらばらである。

最近ショスタコーヴィチやブラームスの規模の大きな交響曲を聴くことが多かったので、ピアノ曲を聴くとまるで別世界に来たように感じる。もちろん交響曲よりも淡白で単調な世界だが、ぼくにとってはこちらの方が居心地が良い。これは個人の趣味だから仕方がないだろう。

さて、これら3曲のソナタに大きな特徴がある。普通ソナタは、急ー緩ー急(3楽章の場合)または急ー緩ー急ー急(4楽章の場合)という形式をとるのだが、これら3曲は第1楽章が緩徐楽章だという特異性を持っているのだ。ベートーヴェンの緩徐楽章は情感がこもっているとよく言われるが、曲が緩徐楽章から始まるとなると演奏者としては難しいものがあると思う。
そこでR・ゼルキンの演奏だが、これが見事なもの。3曲とも第1楽章ではテンポを変えず、またペダルも極力避け、感情移入をできるだけ排して、淡々と弾いている。ところが決して機械的にならず、端正で、高貴な気配が漂う演奏になっている。急速楽章でも大げさになるようなことは一切なく、端正さを崩さず、明快な演奏になっている。たとえば「月光」では、第2楽章のトリオでは愛らしい演奏もできるのだが、ゼルキンはそのような演奏はせず節度を保つことを心がけているようだ。また同曲の第3楽章の演奏テクニックは圧倒的だ。
3曲とも(曲も良いのだけれど)すばらしい演奏だ。特に「月光」はぼくにとって涙が出るほどありがたい。「月光」の最高の名演ではないだろうか。

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