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zoom RSS アラウのベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第15〜18番」

<<   作成日時 : 2006/10/04 18:53   >>

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先月、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第12〜14番をルドルフ・ゼルキンの演奏で聴いたので、第15番以降も聴こうと思ったのだけれど、ゼルキンのピアノ・ソナタ曲集には第15番や第17番は入っていなかった。そこでクラウディオ・アラウの演奏で聴いてみた。録音時期は1987年〜90年で、アラウ最晩年である。

まず第15番「田園」は温和な曲で、ぼくの大好きなソナタの1つだ。第2楽章アンダンテの旋律はとりわけ魅力的。
第16〜18番は作品31の3曲だが、第16番はちょっと地味な存在だ。第17番「テンペスト」は従来「悲愴」「月光」「熱情」の3大ソナタに続く3大ソナタ「テンペスト」「ワルトシュタイン」「告別」の1つだが、今はもうこの曲よりも後期ソナタの方が人気があるのではないだろうか。だが「テンペスト」は、ベートーヴェン的な悲壮な激しさが噴出した名曲だと思う。とりわけ第3楽章の旋律を聞くと胸をかきむしられるような思いがする。第18番はちょっと地味な存在だが、第3楽章メヌエットはベートーヴェンらしい情感がこもっていていいと思う。

アラウの演奏だが、まず音のクリスタルな美しさに驚かされる。技術の最高峰を極めた録音だ。いつもの通りのゆっくりテンポだが、作品を隅々まで知り尽くし、この曲のここはこういう風に演奏すべきだという確信が感じられる。高齢(録音当時アラウはなんと85歳前後)のせいで指のもつれ等が時々見られるのは残念だが、そういったことを超越した完成した演奏だといえよう。ただし隅々まで計算された演奏のため、即興のようなものは存在しない。これは個人の好みの問題だが…。またぼくとしては、「テンペスト」にはもっと厳しさがほしいように思った。いずれにせよ、アラウの演奏は、磨きぬかれた音の美しさだけでも一聴に値すると思う。

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