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zoom RSS アーノンクールの演奏会

<<   作成日時 : 2006/11/22 19:34   >>

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昨日(11月21日)、長年の夢(?)が実現しました。大好きなニコラウス・アーノンクールの演奏会に行ってきたのです。場所は東京都港区のサントリーホールで、曲目はヘンデルのオラトリオ「メサイア」でした。
アーノンクールはよく知られているように時差が嫌いで、これまで25年間も日本に来て演奏会を行っていませんでした。年齢も今年の12月9日で77歳になるので、ぼくはアーノンクールの演奏に生で接するのはもうあきらめていました。それがなんと今年実現したのです。たぶん一生で最初で最後になるだろうと思い、昨日はできるだけ高価はスーツを着用しシャツとネクタイも「メサイア」に合いそうなものを選びました。

開場の1分くらい前にサントリーホールに着きました。開場すると、まず夕食をと思い会場内のカフェでサンドイッチとアイスコーヒーを摂りました。そして自分の座席である2階のライトバルコニーの3列目に行き、良い席であることを確認しました(S席を取ったので当然ですが)。まもなく拍手に迎えられてウィーン・コンツェントゥス・ムジクス(CMW)とアーノルト・シェーンベルク合唱団のメンバーが壇上に現れました。そして一際大きい拍手に迎えられて4人の独唱者、ユリア・クライター(ソプラノ)、ベルナルダ・フィンク(アルト)、ヴェルナー・ギューラ(テノール)、ルーベン・ドローレ(バリトン)、そしてニコラウス・アーノンクールその人の登場です。

曲が始まってすぐ、古楽器を用いるCMWの美しい響きに驚きました。柔らかく、まさに人の血の通った音です。そしてまもなく力強いテノールのアリアが始まりました…。

「メサイア」は3部に分かれているのですが、この夜は1部と2部の間に休憩が設けられていました。2部と3部との間には休憩はありませんでした。それでも長い曲なので、終了は午後10時を過ぎていました。「メサイア」はあまりにも有名な曲なので、ぼくなどが特にいうことはありません。ただ今回の演奏を聞いて、(当然かもしれませんが)この曲はオーケストラを背景に語られる救世主降誕の物語だということを強く感じました。つまり曲の中心は4人の独唱者と合唱団で、CMWは独唱を合唱を支える役割だということがよくわかりました。規模が室内オーケストラのCMWのせいで曲のそのような側面がよく表れていると思いました。

しかしそのような理屈は抜きにして、演奏はすばらしいものでした。アーノンクールもかつてのような先鋭さは影を潜め、古楽器の柔らかな音を生かした穏やかな演奏をしているように思いました。それでもとりわけ第2部の途中から最後のハレルヤ・コーラスにかけての盛り上がり、さらにハレルヤ・コーラスが終わって第3部に入ってから全曲のクライマックスの合唱に至るまでの盛り上がりはすばらしいものでした。これまで何回か聴いたことのある「メサイア」がこんなに良い曲だったのかと実感しました。またアーノルト・シェーンベルク合唱団と4人の独唱者の演奏はすばらしいものでした。とりわけアルトのフィンクの澄んだ美声は心に残るものでした。

こうしてぼくは、大きな幸福感と満足感を胸に帰途につきました。昨夜の演奏会はどうやら一生の思い出になりそうです。

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タイトル (本文) ブログ名/日時
アーノンクール「メサイア」
2006年11月21日(火) サントリーホール 指揮:ニコラウス・アーノンクール 管弦楽:ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス 独唱:ユリア・クライター(S)、ベルナルダ・フィンク(A)、ヴェルナー・ギューラ(T)、ルーベン・ドローレ(Br) 合唱:アーノルト・シェーンベルク合唱団 曲目: ヘンデル/オラトリオ『メサイア』 ...続きを見る
Tany&wife's blog fro...
2006/11/23 19:07

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 どうもはじめまして。ヘンデルの「メサイア」聴きにサントリーホールに行かれたのですか。懐かしいです。私も20年位前まではサントリーホールによく行ったものです。あのビルの都の駐車場に車を止めて・・・それで帰りはお酒が飲めず、地下鉄で来るんだったといつも後悔したものです。サントリーホールに入るビルか・・・サントリーホールのビルか・・・ちょっと忘れてしまいましたが40階か50階に美味しいお蕎麦屋さんがあって電車で来た時は日本酒を飲んで演奏を聴いたものです。そして帰りは赤坂で・・・今はもう暗くなると外に出られません。好きなお酒も外では飲めません。人間の老化の宿命・・・哀しいですね。
 すみません。愚痴を言ってしまいました。サントリーホール、懐かしく思ったものですから。ブログを汚してしまい失礼致しました。
my favorite stories
2006/11/22 21:15
コメントありがとうございます。
20年位前というとサントリーホールができた頃ですね。
当時ぼくは貧乏でサントリーホールに行くお金がありませんでした。
ぼくも40歳を過ぎた頃からあまり飲めなくなり、翌日に残ることも多くなりました。年には勝てないですね。
若者には負けないなんていう中年の人がいますが、あれは嘘だと思います。
アルトゥール
2006/11/22 21:48

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