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zoom RSS ルプーのシューマン「ピアノ協奏曲」

<<   作成日時 : 2006/12/12 21:46   >>

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シューマンの「ピアノ協奏曲作品54」を聴いてみた。演奏はピアノがラドゥ・ルプー、オーケストラがアンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団で、1973年の録音である。この曲は古今のピアノ協奏曲中屈指の名曲と言われ、ベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」に対し、「女王」と言われることもあるらしい。ぼく自身は「皇帝」よりもこの「女王」の方が好きだ。昔から大好きで、CDもこのルプーの他に、アルゲリッチ、ギーゼキング、ケンプ、リパッティ、ナット、リヒテル、ルービンシュタイン(2種類)とたくさん持っている(以上はアルファベット順)。

さてこの曲は伝統に従い急―緩―急の3楽章編成を取っているが、第2楽章と第3楽章は続けて演奏される。全体に幻想的な雰囲気が濃く、シューマニアーナというのだろうかデモーニッシュな色彩が強い。ショパンのピアノ協奏曲第1番と並ぶ初期ロマン派の代表的な協奏曲と言うことができるが、ショパンの協奏曲とは違った面もあると思う。ショパンの協奏曲がまっすぐに純粋な青年の曲であるのに対し、このシューマンの協奏曲はもっと深化・成熟した大人の曲といった趣がある(作曲も、ショパンの協奏曲がショパン19歳の時に作曲されたのに対し、シューマンの協奏曲は35歳の時に作曲されている)。ある程度の人生経験を経た、いわば大人のロマンティシズムが感じられるのだ。

ルプーの演奏はピアノの音がたいへん美しい。ピアノの美感を最大限に生かした演奏といえると思う。テンポは中庸で、意外に端正な演奏だ。
ところでルプーは最近録音がないのではないだろうか。1990年代の前半にシューマン「クライスレリアーナ」の録音があったように記憶しているが(ぼくは持っていない)、それ以来録音が途絶えているのではないだろうか。またぼくは2001年11月4日にサントリーホールで初めてルプーのリサイタルを聴いているが、来日公演もその時以来ないように思う。ルプーはいったいどうしているのだろうか?ルプーの実演を聞くのはその時が最初で最後になるような気がする。

追記 このCDにはよくあるように、グリーグのピアノ協奏曲がカップリングされています。それからルプーのテクニックはすばらしいし、プレヴィンの指揮も味わいのあるものです。

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ラドゥ・ルプーの弾く シューマンのピアノ協奏曲
昼前後に雷雨。激しい雨が1時間ほど降ったので、午後から夕方は涼風が吹き抜けて気持ち良かった。久しぶりの雨だった。このくらい涼しくなれば、初秋を実感できます。 早朝に蜩の鳴き声。窓を開けて寝ているので、肌寒さを感じるようにもなりました。 静かに秋は来ております。 ...続きを見る
クラシック音楽のひとりごと
2006/12/16 07:24

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます。お邪魔します。
ルプーのピアノは本当に美しいですね。ピアニシモがこれだけ綺麗なピアニストはあまりいないんじゃないかと思います。シューマンもそうですが、カップリングのグリーグも全く素晴らしい演奏で、大好きです。
mozart1889
URL
2006/12/16 07:27
コメントありがとうございます。
またTBして頂いたおかげで、mozart1889さんのブログを拝見する
ことができました。
シューマンの協奏曲は私自身、曲が大好きな上、ルプーのピアノが
たいへん美しく、仰るとおり特に弱音が美しく、聴いて大変
感動しました。カップリングのグリーグもルプーの演奏では何年も
聴いていないのですが、良い演奏だったと記憶しています。
この両曲をカップリングしたCDはたくさん出ていますが、
ルプー盤がベストかもしれませんね。
アルトゥール
2006/12/16 18:22

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