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zoom RSS グルダのベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第19〜22番」

<<   作成日時 : 2007/01/19 19:00   >>

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久しぶりにベートーヴェンのピアノ・ソナタを聞いてみた。第19番から第22番までの4曲である。演奏はフリードリヒ・グルダの2回目のAmadeoレーベルへの録音で、録音年は1968年である。

まず第19番と第20番はともに2楽章の、セットになったソナタである。第19番はもの悲しく、またはかない美しさをたたえた第1楽章と弾むような旋律の第2楽章が対照的なソナタ。グルダの演奏は、まず第1楽章が思いがけずゆっくりと開始され、驚かされる。第2楽章は一転して早いテンポ。両楽章の対比を意識しているのだろう。
第20番は、第1楽章が明快で第2楽章はひょうひょうとした雰囲気がする。グルダは第1楽章の伸び伸びとした演奏が印象に残る。
第21番は名曲「ワルトシュタイン」。第1楽章はベートーヴェンのピアノ・ソナタのすべての楽章で最もダイナミックでスケールの大きいものだろう。第2楽章は一転して静かで、第3楽章は晴朗だ。第2・3楽章は続けて演奏される。グルダは第1楽章を思い切り早いテンポで演奏する。たいへん爽快だ。第2楽章ではテンポを落とし、第3楽章では一転伸びやな演奏に変わる。各楽章の性格を明らかにするように意識しているのだと思う。
第22番は2楽章編成だが、両楽章ともとらえどころのないような風変わりなソナタだ。グルダは、第1楽章は明快に、第2楽章は早いテンポで、特に最後の部分を爽快に駆け抜ける。この風変わりなソナタをわかりやすく明快に演奏しようとしているようだ。

グルダの演奏は、ベーゼンドルファーを使用した音が、たいへん暖かで柔らかく、美しい。総じて流麗で、フレッシュな感が強い。ペダリングがうまく、演奏に流れを与えていると思う。また楽章ごとの性格の描きわけが意識されている。重厚なベートーヴェンからは最も遠いところにある演奏だが、知情意のバランスの取れた見事な演奏だと思う。今回聴いてみて、とりわけ第21番「ワルトシュタイン」の扱い方は素晴らしいと思った。このグルダのような清新なベートーヴェンもあってもいいと思う。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。

突然のコメントで失礼いたします。
グルダのベートーヴェン、本当にいいですね。
先日、久しぶりにグルダのモーツァルトを聴いて愕然としました。
こんなにも深く哀しみを歌うモーツァルトだったのか、と。
今まで何を聴いていたのかしら。
続けてベートーヴェン、シューベルトと聴いて、その音の美しさ細やかさ。そしてそれぞれの作曲家の音がみな違って聞こえるというこれまた当たり前のことなのかもしれませんが、すごいことだなと改めて感嘆しながら、聴いておりました。
aosta
2007/02/20 11:20
aostaさん、はじめまして。
コメント有難うございます。
そうですね。グルダの演奏は、どう表現してよいのか
分からないのですか、その曲にこめられたものに本来
の生命を与えている(仰るとおり、それが明るい結果
とは限りません)というか、そういう感じが私にはし
ます。それからステレオ初期にもかかわらず、ベーゼ
ンドルファーの音が抜群に良いということは言えると
思います。
アルトゥール
2007/02/20 20:16

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