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zoom RSS ギーゼキングのラヴェル「鏡」

<<   作成日時 : 2007/01/12 20:06   >>

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ラヴェルの「鏡」は、演奏時間約3分30秒〜5分の5曲からなるピアノ作品集である。5曲にはそれぞれ「蛾」「悲しい鳥」「海原の小舟」「道化師の朝の歌」「鐘の谷」と、一風変わったタイトルが付せられている。そして各曲とも、そのタイトルをイメージさせるような内容となっている。
演奏はワルター・ギーゼキングで、1954年9月の録音である。

5曲の中で最も有名なのは、ラヴェル自身によって管弦楽曲に編曲された「道化師の朝の歌」だろう。しかし他にも、動けなくなった鳥を客観的な視点から見たような「悲しい鳥」、穏やかな波から風雨にさらされる大海原に漂う小舟を描いたような「海原の小舟」や、静かな谷間に鐘の音がこだまする感のある「鐘の谷」など、いずれもいい曲だと思う。このようなちょっとひねった楽想を巧みに描写し、聴衆のイメージを飛翔させるいずれもラヴェルの腕前は、さすが「音の魔術師」である。

ワルター・ギーゼキングはぼくの好きなピアニストの1人だ。この録音からは、モノーラルながらも彼のクリアな美しい音が伝わってくる。彼の演奏は即物主義と言われる主観を排したものだけれど、きちんとした構成を維持しながら、絶妙のタッチで豊かな色彩感とニュアンスを生み出してみせる演奏技術はすばらしい。聴き手はかえって、ラヴェルの音楽から無限のイマジネーションをかき立てられる結果になる。まさしく至芸だ。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ラベルのピアノ曲はよく管弦楽に編曲されましたが、ピアノ曲自体が色彩の移り替わりで管弦楽曲的ですね。
ギーゼキングはドビュッシーの演奏は聞いたことがありますがラベルは知りませんでした。機会があれば聞いてみたいと思います。
ダンベルドア
2007/06/03 01:25
ダンベルドアさん、コメント有難うございます。
そういえば「道化師の朝の歌」だけでなく「海原の小舟」も
管弦楽曲に編曲されていましたね。デュトワ盤を持っていますが
管弦楽版の方はもう何年も聞いていませんでした。
私自身、ギーゼキングの大ファンなのですが、彼のラヴェルはド
ビュッシーとともに、特に素晴らしいと思います。なお私は、ラ
ヴェルに関しては、どうもギーゼキングとかカサドシュのような
昔のピアニストの方ががまさっているように思います。
アルトゥール
2007/06/03 16:43

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