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zoom RSS パールマン&アシュケナージのベートーヴェン「スプリング」

<<   作成日時 : 2007/04/14 18:57   >>

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今日は穏やかな春の良い一日だった。ぼくは妻と、午後、息子が学習塾に出かけている時間に、勉強をがんばっている息子に少し悪いかなと思いつつ、近所の喫茶店のオープン・テラスに出かけた。オープン・テラスで時間を過ごすのにちょうど快適な気候だった。
その後、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番作品24「春」を聴いてみた。演奏はイツァーク・パールマン(vn)とウラディーミル・アシュケナージ(p)のコンビで、1974年5・6月の録音である。

この曲は、のどかな春の到来を思わせる明るい第1楽章で始まる。第2楽章アダージョがたいへん美しい。ヴァイオリニストが存分に自己の美感を発揮できる楽章だと思う。短い第3楽章(余談だが、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタで4楽章編成は珍しい)を経て、明るく軽快で楽しげな第4楽章に続く。一般にベートーヴェンは、モーツァルトやシューベルトと比べるとメロディの魅力という点では劣るように思われるが、この曲のメロディの美しさは古今のすべての音楽の中でも最高の1つだろう。

パールマンとアシュケナージの演奏はたいへん美しく豪華だ。みずみずしく、余裕さえ感じられるアシュケナージのリードの下、パールマンが持ち前の美しく華麗な音色で思う存分に演奏する。この演奏は、桜咲く春ではなく、たくさんの満開の花が咲き乱れる春を思わせる。この曲としてはもっと端正さがほしいような気がするが、それは彼らの持ち味ではない。端正な演奏を聴きたい時は他の演奏家の録音を聴くべきであって、聴き手(=ぼく)がこの録音を選んだ以上、パールマンとアシュケナージの山盛り豪華な演奏に満足しなければならない。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
 アルテゥールさん、今晩は。このブログを読ませて頂き、スプリングを聴きながら焼酎のお湯割を片手に書いております。パールマンとアシュケナージのスプリング、素晴らしいでしょうね。この2人は私の3、40代の頃聴いたアーティストです。十代の頃はグールド、グリュミオーが主流でした。チェロは勿論、カザルス。今の若い歌を歌うグループのことをどうしてアーティスト、と?・・・アーティストとは芸術家のことですよね。彼らは芸術家になるんでしょうか?・・・私には分かりません。
 所で、経済書。私がアルテゥールさんの時代は、アルビン・トフラーの「第三の波」を読んで、全く信じられない論文に驚いたものです。ところが今は、トフラー博士の予言どおりの経済発展を遂げました。トフラー博士の先見の明にさすが・・・の感を否めません。
 話は変わりますが、私も進学塾で教えていたんですよ。昭和の終わり頃のことです。官庁の出先が危機の状態になり・・・その塾で稼いだお金がみんな息子の予備校と大学費用になってしまいました。循環ですね・・・この時は私も遊びを一切立ちました。ちょっと共感を覚えたものですから・・・失礼致しました。
  
my favorite stories
2007/04/14 20:19
my favorite storiesさん、コメント有難うございます。
パールマン盤は、これが最高かはその人の趣味次第だと
思いますが、素晴らしい演奏だと思います。パールマン
は私の10代の時からいた「アーティスト」で、20代
の頃はパールマンかクレーメルかという時代でした。こ
の2人も今やベテランですよね。ほか、ピアノではアシ
ュケナージ、アルゲリッチ、ポリーニ、チェロではロス
トロというのが私の10代の頃の定番でした。

トフラー博士の「第三の波」は私は学生時代に読みまし
た。以降トフラー博士の本は大体読んでいます。昨年に
は「富の未来 上・下」という新著を読みました。トフ
ラー博士の該博な知識にはいつもながら驚かされます。
また少し話題がそれますが、昨年トーマス・フリードマ
ン「フラット化する世界 上・下」という本を読み、自
分の知らない間に世界があまりにも変化してしまったこ
とを知り、もう呆然としてしまいました。
子供の教育費はお金がかかりますよね。私も色々なとこ
ろで節約を余儀なくされています。
アルトゥール
2007/04/14 21:16
 こんにちは。
 急にまた寒くなってしまいましたね。
 バッハのところのつづきですが、日曜日はほんとに良い陽気でしたので、この「春」も聴きました。図書館にあったクレーメル盤。図書館、自宅のすぐそばなのです。
 おかげさまで、このごろよくベートーヴェンを聴くようになりました。
 やっぱり良いですね。(何をあたりまえのこと言ってるんだか)

 パールマンのCDも、何か無いかなと考えたのですが、ちょうどカンタータのアリア集(バトルがソプラノ、なつかしい)を持ってるのを思い出し、ひさしぶりに聴きました。
 これは選曲がほんとにすばらしい。ちょうど、BWV202の短調アリアも入ってます。
 華麗すぎるとか、時代遅れとか、言う方もいますが、アルトゥールさんのおっしゃる通り、あたたかい春の日に、わたしがこれを聴きたかったのだから、それでいいのです。
Nora
2007/04/17 16:36
こんばんは

スプリングソナタはまさに今の季節のイメージですね。

>一般にベートーヴェンは、モーツァルトやシューベルトと比べるとメロディの魅力という点では劣るように思われるが、この曲のメロディの美しさは古今のすべての音楽の中でも最高の1つだろう。

おっしゃるとおりですね。
ベートーヴェンが若く夢多き頃だったのでしょうか。
この1楽章など時々チェロで弾いたりするのですが、やはりヴァイオリンにあっているのかイメージが違ってしまいます。
ダンベルドア
2007/04/17 22:51
ダンベルドアさん、コメント有難うございます。
ベートーヴェンというと、スケール雄大な中期や
深遠な後期に比べて、初期は軽視されがちのよう
に思いますが、ベートーヴェンが多感な青年だっ
た時代の作品もまた魅力のあるものだと思います。
今後拙ブログでは初期のヴァイオリン・ソナタや
弦楽四重奏曲作品18を取り上げていこうと思っ
ています。
アルトゥール
2007/04/18 08:13
Noraさん、いつもコメントを頂いて有難うございます。
ご自宅のそばの図書館でCDを借りられるというのは、
恵まれていらっしゃいますね。余談ですが私は図書館
が好きで、図書館で本や雑誌を読んだり、本を探して
いると何時間でも退屈せずに時間が過ごせるという性
分なんですよ。

パールマンは最近人気がなくなってきたようですね。
確かに彼の明るいスタイルが、バッハ等ある種類の曲
には合わないというケースはあると思います。しかし
このスプリング・ソナタとかベートーヴェンのヴァイ
オリン協奏曲のように彼の持ち味がよく生きる曲も存
在するわけですし、だいいちバッハをパールマンで聴
きたいという人がいてもいいわけで、それをとやかく
いうのは筋違いというものですよね。
アルトゥール
2007/04/18 08:33

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