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zoom RSS ヴラフSQのラヴェル「弦楽四重奏曲」

<<   作成日時 : 2007/06/01 22:14   >>

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6月1日「勝手にラヴェルの日」」について
ラヴェルが若い時代(28歳の時)に作曲したただ1曲だけ作曲した「弦楽四重奏曲」は、CDでは、通常ドビュッシーの「弦楽四重奏曲」と組み合わされています。ドビュッシーの「弦楽四重奏曲」が弦楽四重奏曲の枠に囚われない(従って弦楽四重奏曲としての完成度は十分でない)内容を持つのに対し、ラヴェルの「弦楽四重奏曲」は弦楽四重奏曲として完全に完結した、非常に完成度の高いものだと思います。ラヴェルの「弦楽四重奏曲」の楽譜を目にしたドビュッシーが、「1個所たりとも変更してはならない」と助言したというのは有名なエピソードですが、実際に、それほどの名曲だと思われるのです。

ラヴェルの「弦楽四重奏曲」は、急―急―緩―急の4楽章編成を取っていますが、実際にもこの形式をしっかりと守っています。そしてその曲想は、まさに高雅、香り高く、色彩感にあふれています。4挺の弦楽器は、ある時は単独で、ある時は重なり合い、自在に曲を展開してきます。ラヴェルは「音の魔術師」という異名をとりますが、この曲を聴いているとまるで魔法の世界に迷い込んだかのような気持ちになります。あるいは一編の絵巻物を見ているようでもあります。高雅な香りが立ち昇るような第1、2楽章、穏やかな中にも深さを感じさせる第3楽章、高揚感のある第4楽章、いずれも絶妙です。

さて今日聴いたのはチェコのヴラフSQが、Supraphonレーベルに1959年4月6日に録音したものです。古い録音ながら非常な名演だと思います。チェコの団体ながら(失礼!)非常に洗練された演奏で、その上どこかにチェコらしさを残しています。
LP時代の日本では、東欧の弦楽四重奏団というとスメタナSQと相場が決まっていましたが、他にもいろいろと個性的なすぐれた団体はあったように思います。このヴラフSQや同じくチェコのヤナーチェクSQ、ハンガリーのバルトークSQなどがその好例でしょう。なお現在NAXOSにドヴォルザークなどの録音をしているプラハ・ヴラフSQは、このヴラフSQの第1vnヨゼフ・ヴラフの実娘が主宰する団体です。

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ラヴェルの弦楽四重奏曲 ヘ長調 カルミナ四重奏団
蒸し暑い一日でした。夏です。けだるい風も吹きました。 そんな日にラヴェルを聴いてます。 ...続きを見る
クラシック音楽のひとりごと
2007/06/09 02:55

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
アルトゥールさん、こんばんは。流石です、ヴラフのラヴェルをお聞きになられているとは!なかなかCDショップでお目にかかることが無く、残念ながら未だ聞いたことがありません。ヴラフのベートーヴェン(第14番)がとても好きなので、いつかこのCDと対面する日を心待ちにしています。
明日私もこの曲を採り上げますが(ネタバレというか、これしかないですから(笑))、私の勝手なイメージとしては、ラヴェルとしては意外なカルテットです… この曲が如何に様々な面から捉えることができるかを知らしめたものですが、そのような点に関してもヴラフは興味津々です。
凛虞
URL
2007/06/01 22:26
『勝手にラヴェルの日』ご参加ありがとうございます。
ラヴェルの弦楽四重奏は素晴らしい曲ですよね。一度ライブで見たことがあるのですが、第2楽章など、ラヴェルのことですがら、確実に見た目(演奏する姿)も意識してつくったのに違いないと思えます。
私の場合、アルバンベルク四重奏団のものを手に入れて以来、思考停止状態で、他の演奏を手に入れるインセンティブが沸かなくなってしまいました。ヴラフ四重奏団ですか。チェコといえば、チェコフィルということで、私にとっては“弦の都”です。是非、聴いてみたいです。





garjyu
2007/06/02 05:29
凛虞さん
コメント有難うございます。ヴラフのベートーヴェン14番は
最近復刻された国内盤ですね。私もすごく良かったと思います。
他のベートーヴェン7番やドヴォルザークも良かったですね。
ドビュッシー&ラヴェルは、各団体の個性を楽しむという聴き
方もあると思うんですよ。私もヴラフがベストと思っているわ
けでなく、すっきり系のラサール、本場フランスの団体ならパ
レナン等、その時の気分でいろいろ聴いています。

garjyuさん
コメント有難うございます。この曲はラヴェルらしく、作曲の
上手さが光っていると思います。
ヴラフSQのは凛虞さんが書かれていますが、現在は入手困難
かもしれません。けれどもアルバンベルクSQ以外にも、アメ
リカのラサール、ジュリアード、本場フランスのパレナン等、
たくさん良い録音はあると思います。他のも聴いてみて損する
ことはないと思いますよ!
アルトゥール
2007/06/02 16:18
ラベルの弦楽四重奏は朝のFM番組のテーマでしたね。通勤途中にこれをヘッドフォンで聞いていると周りの景色まで変わったような気がしました。
 私の持っているのはSP期のカルヴェSQのものなので現代の名演をこれからいろいろ聴いてみるつもりです。
ダンベルドア
2007/06/03 01:38
ダンベルドアさん、コメント有難うございます。
カルヴェSQをお持ちとは渋いですね。私はカルヴェまでは
手が回らないでいます。現代では、garjyuさんの推しておら
れるアルバンベルクSQが、やはり筆頭に挙げられるでしょ
うね。
アルトゥール
2007/06/03 16:47
アルトゥールさん、こんばんは。
ラヴェルの弦楽四重奏曲は完成度の高い名品ですね。
色彩感に富み、香り高い作品だと思います。ラヴェルの面目躍如といったところでしょうか。
僕はカルミナSQで聴くことが多いのですが、アルトゥールさんは実演を聴かれたとのこと、羨ましいです。
mozart1889
URL
2007/06/09 02:59
mozart1889さん、コメント有難うございます。
ラヴェルの弦楽四重奏曲は、仰るとおり香り高い名曲で、
聴いていてうっとりすることもあります。
実は私がカルミナSQの実演奏を聴いたのは、10年近く
前のことなんですよ。それ以来また行きたいとずっと思っ
ているのですが、来日がずっと途絶えているように思いま
す。新録音もないし、残念なことです。
アルトゥール
2007/06/09 08:41

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