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zoom RSS ブレンデルのシューベルト「ます」

<<   作成日時 : 2007/07/24 22:00   >>

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昨日ブログに雨が降ったり止んだりでなかなか梅雨が明けないと書いたばかりなのに、今日は快晴に恵まれた。首都圏はまだだが、近畿以西の地方は梅雨明けが宣言されたようだ。

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さて本格的な夏の到来にぴったりなのが、このシューベルトのピアノ五重奏曲D667「ます」である。このフレッシュなはつらつとした曲は初夏の季節に聴くのに絶好だと思う。ただしこの曲には通常のピアノ五重奏曲と異なる特徴がある。通常のピアノ五重奏曲(シューマン、ブラームス、ドヴォルザーク等)は弦楽四重奏にピアノ1台を加えた形態だが、シューベルトの「ます」は弦楽四重奏からヴァイオリンを1挺減らし、代わりにコントラバスを加えているのだ。このコントラバスを用いるという特異性のため、曲の知名度のわりに実際に演奏される機会は少ないと思う。ぼくもこの曲を実演ではまだ聴いたことがない。

さてこの曲は5楽章編成という点で変則的だ。冒頭からフレッシュで印象的なメロディで始まるが、秀逸なのはやはり第4楽章の歌曲「ます」の主題による変奏曲だろう。第5楽章はフィナーレで華々しく終わる。

今日聴いた演奏は、アルフレッド・ブレンデル(ピアノ)、クリーヴランドSQ団員、デマーク(コントラバス)の共演する1977年8月の録音で、昔から名演として有名なものである。今日聴いてみると、若き日(?)ブレンデル(録音当時46歳)がやや早めのテンポでかっちりと弾いてい
るのに気づく。90年代以降(80年代後半から?)のブレンデルは主観的で思索的な演奏が多くなったが、この頃はかっちりとしている。彼のリードの下、クリーヴランドSQ団員も模範的なアンサンブルを聴かせている。

ぼくが初めて「ます」を聴いたのはLP時代のパネンカとスメタナSQの録音によってだった。CD時代に入ってから、このブレンデル盤とスヴャトスラフ・リヒテルとボロディンSQの録音を購入した。リヒテルとボロディンSQの演奏は遅めのテンポでスケールの大きい個性的なものだが、その演奏スタイルと「ます」の曲想との間に齟齬が感じられるので、ずっと前者のブレンデル盤で満足して聴いていた。
そこへ数年前に、アンドレアス・ヘフリガーとタカーチSQの録音を(タカーチSQが好きになったので)購入した。このタカーチSQ盤もフレッシュなすぐれた演奏だと思う。今後しばらくの間は、ブレンデル&クリーヴランド盤とA・ヘフリガー&タカーチSQ盤でこの曲を楽しみたい。

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シューベルトのピアノ五重奏曲イ長調「ます」 ブレンデル(Pf)/クリーヴランドSQ
最近はまたLPづいてます。 CD時代になって、A面、B面とひっくり返すのが面倒になってしまったワタクシは不精者でありますが、時折取り出すLPは、柔らかく太く、懐かしい音がします。 針の音、パチパチ・ノイズは昔ながらであって、サーフィス・ノイズも相変わらず。 カッティングのせいか、カートリッジのせいか、中央の定位が良くないLPもありますが、それも今となってはご愛敬ですかな・・・・・・。尤も、我が家にあるLPは殆どが廉価盤なので、そのせいかもしれませんが(^^ゞ。 ...続きを見る
クラシック音楽のひとりごと
2007/07/26 02:16

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
アルトゥールさま お早うございます。
拙ブログへのご訪問、コメント、ありがとうございます。

シュベルトの『鱒』いいですよね、コントラバスが入ることで、低音が充実していますよね、シュベルトがどうしてそういう編成にしたのか、私にはよく分かりませんが、低音を充実させたいと思ったのではないかなって思っております。
この曲も、ゼルキン師がマールボロ音楽祭で録音した演奏を聴いています。ブレンデルは、シカゴで入れたベトベンのコンチェルトは、昔よく聴いていたのですが、最近はご無沙汰です。今度、まとめて聴いてみようかと思っています。
ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2007/07/25 09:08
rudolf2006さま
こちらこそ、コメントを有難うございました。

仰るようにゼルキン師は、私は聞いたことはありませんが、
旧CBSに『鱒』を録音していましたね。ゼルキン師は、
元々A・ブッシュの伴奏からキャリアをスタートさせた人
ですから当然かもしれませんが、室内楽を好み、多く録音
していましたね。
少し話はそれますが、昔の大ピアニストは、ルービンシュ
タイン、アラウ、ケンプ等、室内楽を好む人が多かったで
すよね(バックハウスは例外)。最近のピアニストは、こ
のブレンデルやポリーニ等、あまり室内楽をやらない人が
出てきた、という感を抱いています。
私は、ブレンデルとレヴァインのベートーヴェンのピアノ
協奏曲は、FMで放送されたのを聴いて以来愛聴していま
す。ブレンデルは私にとって、独墺系を得意とするピアニ
ストの中では、ケンプの次に好きな存在でいます。
アルトゥール
2007/07/25 22:53
こんばんは。
この演奏はエエですね。ブレンデルも素晴らしいですが、クリーヴランド弦楽四重奏団が若々しい演奏でこたえているのがイイです。
こんなに楽しく喜びに満ちている「ます」、そうはないんじゃないかと思いつつ聴いています。
LPで愛聴してきました。TB、届いたようです。
mozart1889
URL
2007/07/26 02:20
mozart1889さん、コメント及びTB有難うございます。
仰るようにこの演奏、ブレンデルに耳が行きがちですが、
クリーヴランドSQもイイですよね。
実は私は、これまでクリーヴランドSQはこの演奏でしか
聴いたことがなかったのですが、ブログ仲間の凛虞さんが
クリーヴランドSQのベートーヴェンを評価しておられた
ので、この団体の他の録音も(お金に余裕があれば)聴い
てみたいと思っています。ただし同SQは録音数が少ない
ようです。
アルトゥール
2007/07/26 07:55

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