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zoom RSS トスカニーニのヴェルディ「レクイエム」

<<   作成日時 : 2007/08/09 21:43   >>

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本日8月9日は、長崎に原子爆弾が投下された日です。10万人を超える犠牲者の方々に深い哀悼の意を表します。

ぼくは国際法や戦争法規についてはまったくの素人なので、これから書くことは素人考えです。ですが、この機会に普段考えていることを書いてみたいと思います。
広島・長崎への原爆投下という大量の民間人殺害行為が果たして正当化されるのか。これは日本国内はもちろん、米国はじめ諸外国でもいまだに続いている難問です。そして広島への原爆投下は、もしこれを行わなかったら日本政府が戦争を継続し、民間人の被害がいっそう拡大するばかりか旧ソ連の介入による混乱も予想されたため、正当化されるという説明がなされているようです。しかしぼくの考えですが、仮にそうだとしても長崎への原爆投下は正当化されないのではないか。日本を降伏させるために広島だけで十分だったのではないか。ぼくはそう思います。「広島・長崎の悲劇」と一括り言われますが、「悲劇性」は長崎の方がより強いのではないでしょうか。

しかし以上のような考えは、広島への原爆投下を正当化することにつながると考えられるせいか、あまり日本のメディア等で目にしたことはありません。
最近ぼくが読んだ有名な外国人ジャーナリストの本の中に次のような文章がありました。
「しかし、そうであるならば、一体なぜ、3日以内に続けて(長崎に)2個目の原爆を投下せねばならなかったのだろうか。広島への原爆投下があまりにも衝撃的な出来事であればこそ、それが及ぼした影響を見て、その後、日本政府に考え方を変えさせるための猶予を与えればよかったのではないか。
その際、この種の爆弾を他の都市にも投下すると脅かすことができたはずである。そこでアメリカは、日本が降伏するのを待つことができたのではないだろうか。
したがって、原爆の倫理性について議論するとき、私は、長崎こそがその中心になってしかるべきだと考える。世界は8月6日ではなく、8月9日に注意を向けるべきなのだ。」
 ビル・エモット(鳥賀陽正弘訳)『これから10年、新黄金時代の日本』(PHP研究所)81頁

さて今日聴いたのは、アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団の演奏するヴェルディ「レクイエム」です。1951年1月27日の録音です。

この曲はいうまでもなく、モーツァルトやフォーレと並ぶレクイエムの名曲です。しかしぼくがふだん思っているのですが、人はなぜ、別に親しい人が死んだわけではないのに、「レクイエム」を聴くのでしょうか。純粋に音楽として味わいたいというわけでしょうか。しかしモーツァルトにもヴェルディにも、「レクイエム」以外にたくさん名曲はあるはずです。そういう気持ちを持っているので、ぼくはふだん「レクイエム」はあまり聴きません。CDもモーツァルトはベームとジュリーニ(SCへの最後の録音)の2種類、ヴェルディはトスカニーニとジュリーニ(EMIへの1960年代の録音)の2種類しか持っていないのです。

しかし今日のような日は格別です。古今のレクイエムの中で最もスケールが大きく、ドラマティックで、感情表現が豊かだと言われるヴェルディのレクイエムを聴いて、原爆の犠牲になった長崎の多くの方々を悼むことにしました。

なおトスカニーニの演奏は昔から名演として有名なものです。第2曲「怒りの日」での白熱した演奏が有名ですが、第3曲「奉献文」以降の叙情的で歌心ある演奏も、オペラを得意にしていたトスカニーニらしいものがあります。
この演奏は、犠牲になった多くの方々を悼むとともに、戦争に対する抗議の気持ちを強め、平和への誓いを新たにするのに、よいよすがとなるものです。

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ヴェルレク / アーノンクール
マーラーの2番とともにかなり好きな楽曲のひとつである、 ヴェルディのレクイエムでも久々に買ってみようかと探索。 で、気に... ...続きを見る
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