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zoom RSS サカリのシベリウス「交響曲第4番」

<<   作成日時 : 2007/10/01 21:37   >>

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今日10月1日はmiwaplanさん、garjyuさん、ダンベルドアさんお三方の共同企画「勝手にシベリウスの日」です。これを機にシベリウスの交響曲第4番イ短調作品63を聴いてみました。演奏はペトリ・サカリ指揮アイスランド交響楽団のNAXOS録音です。1997年11月から2000年3月にかけての録音です。

シベリウスの交響曲で最もポピュラーなのは「シベ2」の愛称も存在する第2番でしょう。しかしぼくは昔からこの曲は(ついでに第1番も)何回聞いてもよく分からないのです。シベリウスの交響曲は後年の作品の方が優れているのではないでしょうか。
このように考える人も決して少数ではないようで、よく第6番や第7番、特に第7番の名前を耳にします。しかしこの第4番を挙げる人はあまりいないように思います。

この曲の第1楽章は、低弦部が物々しく深刻に演奏を開始します。チャイコフスキーの「悲愴交響曲」を連想させるものがあります。やがて管楽器群がシベリウスらしい旋律を奏でますが、楽章全体としての印象は大変深刻です。第2楽章はスケルツォ風ですが、ここでも抑制され物々しさを感じさせます。第3楽章はこの曲の圧巻でしょう。切々とした寂寥感とまるでショスタコーヴィチのような深刻さが同居しています。ちょっと言葉にするのが困るほど深遠な世界です。第4楽章は夜明けの到来を思わせるようで、やっとシベリウスらしさ、交響曲らしさがやってきますが、最後は細い音で終わります。この第3楽章から第4楽章にかけての流れも見事だと思います。

以上、偉そうな物言いだったかも知れませんが、実は交響曲第4番については、これまで中々の曲のように記憶していましたが、今日聴いて初めてこれほど凄い曲だということを実感したのです。「勝手にシベリウスの日」に感謝です。

サカリ指揮アイスランド響の演奏はスケール雄大なものです。最近流行(?)の古楽器の影響を受けたと思われる演奏様式とはちょうど対極にあるような演奏様式です。少々粗い個所がないではないですが…。サカリ指揮アイスランド響は来年秋、初の来日公演を果たす予定とのことです。ぜひ聴きに行きたいものです。

以下は余談ですが、今日聴いたCDはNAXOSが2001年に発売したWHITE BOXというボックスの中に収められていたものです。シベリウスのボックスは全7曲の交響曲の他「クレルヴォ交響曲」も収録された5枚組みで、値段が3,000円以下だったので、買って損はないと思って買ってみたのですが、思いの外良い演奏で大いに得をした気分になりました。
現在はBrilliantを始め廉価レーベルが続出し、またDGやEMIも廉価のボックスを発売するようになったので、NAXOSが必ずしも廉価盤とは言えなくなったように思います。元祖廉価盤のNAXOSとしては、またがんばってWHITE BOXのような企画を立案してくれないものでしょうか。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは

>実は交響曲第4番については、これまで中々の曲のように記憶していましたが、今日聴いて初めてこれほど凄い曲だということを実感したのです

そういえば私も第4番の印象が薄いのでこの機会に聴いてみますね。

>元祖廉価盤のNAXOSとしては、またがんばってWHITE BOXのような企画を立案してくれないものでしょうか。

NAXOSは本当にハズレがないですね。コンセプトの軸がしっかりしているからばらつきが少ないと思います。NAXOSのコンピレーション盤でずいぶん秘曲のよさを発見したこともあります。
ダンベルドア
2007/10/02 23:02
ダンベルドアさん、コメントを有難うございます。
私も第4番はずっと印象が薄かったのですが、
「勝手にシベリウスの日」に聞けて良かったです。

NAXOSは当初の廉価盤を提供するというコンセプト
から、日本人作曲家を含む知名度の低い作曲家の
秘曲の発掘、古楽・現代音楽の紹介、あるいはヒス
トリカルの発掘とメジャーレーベルの手掛けない
好企画をやってくれるようになりましたね。演奏
もハズレが少なく、私等にとっては本当に有難い
レーベルです。
アルトゥール
2007/10/03 19:49
 こんにちは。
 サカリ、アイスランド響は、気にはなってたんですが、保留にしてました。この全集(WHITE BOX)は、他の交響曲も全部サカリですか?他の演奏はどうなのでしょう。
 この記事を見て、ぜひ聴かねば、と思いました。
 来年、来日ですか。要チェックですね。
Nora
2007/10/04 15:31
Noraさん、いつもコメントを賜り有難うございます。

NAXOSのシベリウスは交響曲第1〜7番がサカリ指揮
アイスランド響で、クレルヴォ交響曲のみJorma Panura
指揮Turkuフィル(発音が分からないのでご容赦下さい)
です。ただWHITE BOX自体がCD店店頭で見かけなくなっ
たように思うのですが…。もっとも1枚1,000円のレギュ
ラー盤なら容易に入手することができるわけですが…。

サカリ指揮アイスランド響は来年11月に来日のようです。
たぶん値段は張らないと思うので、私は曲目が自分の嫌
いな曲でない限り行ってみようと思います。
アルトゥール
2007/10/04 20:53
こんばんは。勝手にシベリウスの日ご参加ありがとうございました。
とても遅いレスで申し訳ありませんでした。

私もシベリウスの真髄は、後期にあると思います。3番は超マイナーですが、中間的な面白い位置にいます。これはヴァンスカ(BIS)の演奏で、とても良い曲だと分かりました。
5番〜7番は私の大好物です。
一方、4番は、確かシベリウスと同時代の何とか・・という評論家が、『シベリウスの最高傑作である・・。』と言っていたので、“シベリウス通”の間では、特別扱いになっているようです。

そう、4番は凄い曲だと思います。ただ、とっつきは非常に悪い。噛めば噛むほどのたぐいでしょうか・・。私も好きになるまで時間がかかりました。究極の透明度と、大自然(とくにフィヨルドや大氷山が崩れるさま)を表したような第1楽章は、ブルックナーの交響曲の威容に(表面的には全くちがうものですが)、根底ではつながっているように思います。
garjyu
2007/10/07 18:01
garjyuさん、コメント有難うございます。
遅いレス大歓迎です。
4番が特別扱いになっているとは知りませんでした。
確かにとっつきが非常に悪いんですね。「勝手に
シベリウスの日」がなければ今も分からずにいた
と思います。
ブルックナーとの関係は、シベリウス自身がブル
ックナーを尊敬していたと聞きます。私はまだ聴
きとれないでいるのですが、仰るように両者の音
楽は根底でつながっているのだろうと思います。

アルトゥール
2007/10/08 09:17

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