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zoom RSS ジュリーニ&シカゴ響のシューベルト「未完成交響曲」

<<   作成日時 : 2007/10/15 21:40   >>

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今日10月15日は「勝手にシカゴ響の日」です。ぼくがクラシックを聞くようになったのは1970年代後半からですが、当時のシカゴ響の音楽監督はゲオルグ・ショルティでした。そして当時ぼくは、このショルティ&シカゴ響のコンビが機械的な演奏に思え、好きになれなかったのです。その後、80年代に入り大学に入学した後、友人からジュリーニの指揮したシカゴ響は良いと聞きました。それでジュリーニ指揮シカゴ響のシューベルトやドヴォルザークのLPを聴いてみたのですが、これがどれも素晴らしく思えたのです。
少し話がそれますが、70年代後半から80年代前半にかけてジュリーニがシカゴ響やロス・フィルを振った録音は、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ドヴォルザーク等、すべてがすばらしい演奏なのではないでしょうか。今日聴いた1978年3月録音のDGのシューベルト「未完成」もそうです。

シューベルトの「未完成交響曲」。交響曲としては未完成であるがゆえに芸術としてはかえって「完成」し、不滅の生命を持つことができた曲。ぼくがこの曲をはじめて聴いたのは小学校低学年の頃だったように思います。いわゆる通俗名曲ではありますが、旋律の美しさ・豊富さ、第1楽章に感じられる平穏と深淵の同居、第2楽章に感じられる天国的な永遠性等、この曲の魅力は何回聴いても尽きることはなく、かえって聴くたびに新たな魅力が感じられるほどです。

そしてジュリーニ指揮のシカゴ響の演奏がすばらしいのです。テンポは遅いのですが、緊張感にあふれる劇的なもので、シカゴ響、特に弦楽部が重厚な演奏を繰り広げています。低弦部の足取りはまるで地響きを感じるようです。第2楽章でもジュリーニの精緻な指揮の下、オーケストラに巨人の歩みのようなものが感じられます。古くから有名なワルター盤の柔和な演奏に対し、「未完成」の重厚型の演奏の代表といって良いのではないでしょうか。ぼくはこのジュリーニ&シカゴ響盤が「未完成」の最も好きな演奏でいます(ジュリーニは90年代の最晩年にバイエルン放送響とも「未完成」をソニークラシカルに録音していますが、バイエルン盤はテンポがいくらなんでも遅すぎるように思え、シカゴ盤の方が好きでいます)。

ところでシカゴ響ですが、その後ダニエル・バレンボイムがシュターツカペレ・ベルリンと掛け持ちで指揮していた時代が、意外に(?)良かったのではないでしょうか。バレンボイムの真摯な演奏は、少なくともぼくは中々好感を持ったのです。最近バレンボイムは辞任し、シカゴ響はベルナルト・ハイティンクを新たに音楽監督に迎えたと聞きます。ライナーの昔からアメリカ最高のオーケストラの名声をほしいままにしているシカゴ響。ぼくは実演は残念ながら一度も聴いたことがありません。一度生で聴いてみたいものです。

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ジュリーニ/シカゴ響のシューベルト 交響曲第8番ロ短調「未完成」
一気に暑くなって、さすがにエアコンなしにはクラシック音楽を聴くのが辛くなってきました。 ふだんは田園を渡る自然の風で涼をとるんですが、夜でも部屋の温度が32度では、我慢できません(^^ゞ。 ...続きを見る
クラシック音楽のひとりごと
2007/10/20 19:03

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
アルトゥールさま お早うございます。

ジュリーニのアメリカで録音したもの、シカゴ響、ロス・フィルの録音、かなり持っています。いずれも良いですよね。どういう訳か「未完成」は持っていません。HMVで検索してみましたら、廃盤になっているみたいです。と、思ったら、マーラーの9番とのカップリングがありました (^o^)

シカゴとのものでは、シュベルトの9番、ブルックナーの9番、この2曲が私にとっては、最も好きなものです。
「未完成」も聴いてみたいと思っています。

ミ(`w´彡)
rudolf2006
URL
2007/10/16 09:24
rudolf2006さま
コメントを有難うございます。
「未完成」はLP時代は「運命」とのカップリングが多かった
わけですが、CD時代に入ってからカップリング曲がいろいろ
変わるようになりましたね。今はマーラー第9とですか…。そ
のジュリーニ指揮シカゴ響のマーラー第9も素晴らしかったと
記憶しています(ただし私はマーラーが苦手であまり聴かない
ので自信ありません)。

ジュリーニ&シカゴのシューベルト第9も良かったですね。ブ
ルックナー第9も良かったですが、この曲はヴィーン・フィル
ハーモニカとのDGへの再録音が超名演でこちらの方をよく聴
きます。
アルトゥール
2007/10/16 21:21
 こんにちは。

> 一度生で聴いてみたいものです。

 ずいぶん先ですが、ハイティンク&シカゴ響、来日するようですね。(’09年2月)
 たぶん高額だと思いますが 最近のハイティンクのライブCDが、どれも皆すばらしいので、わたしも絶対に行きたいです。
 ブルックナーなんかをやったら無敵なんじゃないでしょうか。
(ブルックナーの8番や6番の最新ライブCD、すばらしいです。オケは、シカゴ響ではありませんが。あれ、前にも書いたかな)
Nora
2007/10/17 12:38
Noraさん、コメント有難うございます。
最近のハイティンク、すばらしいですか。
ハイティンクはコンセルトヘボウ時代、あまり自分の個性を
表に出さず、曲の良さを引き出そうとするタイプだったので、
日本では今ひとつ人気が出なかったように思います。ただし
オランダ駐在経験のある人に、地元での支持は厚かったと聞
いたことがあります。
ヨーロッパには時々70才を過ぎた晩年になってから頭角を
表す人がいますよね。古くはヨッフム、最近ではヴァントな
どがそうだと思います。ハイティンクもそうなるのでしょう
か。ブルックナーのライブCD、探してみましょうかね。
アルトゥール
2007/10/17 21:22
アルトゥールさん、こんばんは。
この「未完成」は格調高くかつ歌に満ちた演奏で、LP時代から愛聴しています。
ジュリーニがシカゴ響を振ったDG盤は、どれも素晴らしいですね。
シューベルトの「グレート」も、ドヴォルザークやマーラーも、今聴いても感銘を受けます。
mozart1889
URL
2007/10/20 19:08
mozart1889さん、お久しぶりです!!
コメントを頂いてたいへん嬉しいです。

ジュリーニが70年代後半から80年代にかけてシカゴ
響を振った録音は、シューベルト、ドヴォルザーク、ど
れも素晴らしいと思います。シューベルトは90年代に
バイエルンを振ったソニーへの録音も持っていますが、
シカゴ盤の方をよく聞きます。私にとっては、若い頃か
らの愛聴盤です。ロス・フィルを振ったベートーヴェン、
ブラームスも良かったですね。
アルトゥール
2007/10/20 22:19
こんにちは。勝手にシカゴ交響楽団の日ご参加ありがとうございます。
いつも遅いレスで申し訳ありません。
ジュリーニは、そのつくる音楽のみならず、その生き方を含め、一番好きな指揮者です。そして、そのジュリーニのある意味一番充実していたのが、シカゴ響とLPをたくさん作っていた頃であると思います。
最晩年の歌に溢れていたけれども、もうギリギリのところでなりたっているテンポの遅い音楽に拒絶反応を示す方がいるのも分からないではないです(私もそれらの凄さに気がつかされたのは、ついつい最近です。)。
このシカゴとの《未完成》、構えが大きく、素晴らしい演奏ですよね。私も大好きです。
garjyu
2007/10/21 17:59
garjyuさん、コメントを有難うございます。
garjyuさんがジュリーニをたいへん尊敬しておられることは
私も覚えていました。
70年代後半かた80年代のシカゴ響を振っていた時代の
ジュリーニは本当に素晴らしかったと思います。「未完成」
などは、今だに他の指揮者の演奏を聴くと、ジュリーニは
こうだったとか思い出してしまいます。
最晩年の演奏は、私はホントのところはよく聴いていない
のです。ただバッハ「ロ短調ミサ曲」が凄い演奏だったと
いうことは私にも分かりました。
アルトゥール
2007/10/21 21:04

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