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zoom RSS ヴィア・ノヴァSQのフォーレ「弦楽四重奏曲」

<<   作成日時 : 2007/11/14 18:55   >>

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今日は秋晴れ、快晴に恵まれました。気温も11月中旬としては異例なほど高く、温暖な一日でした。

今日はフォーレの「弦楽四重奏曲ホ短調 作品121」を聴いてみました。演奏はヴィア・ノヴァSQで、1969年から70年にかけての録音です。

フォーレはその生涯に、小曲を除くと、全部で10曲の室内楽曲を作曲しました。しかし意外なことに室内楽の中心である弦楽四重奏曲は、今日聴いた作品121の1曲だけなのです。しかもこの弦楽四重奏曲はフォーレ79才の最晩年の作品で、10曲の室内楽曲の中で最後の作品です。なお他の9曲の室内楽曲はすべてピアノが用いられ、弦楽器のみの作品はこの弦楽四重奏曲だけです。

さてこの曲は3楽章構成を取っています。第1楽章はあの有名なベートーヴェン最後の弦楽四重奏曲第16番第4楽章の冒頭を思い起こさせるようなヴィオラと第1ヴァイオリンの対話で始まります。そして、フランス風の色彩感に富んだ、しかしベートーヴェンの後期と同じくらい玄妙な世界が繰り広げられます。
第2楽章は緩徐楽章ですが、この曲の白眉でしょう。10分余りにわたり、色彩感にあふれた、ビロードのような柔らかで美しい世界が繰り広げられます。聴き手に、いつまでもこの夢のような美しさに浸っていたいと思わせます。
第3楽章はクライマックスに向けて流れるように流麗な音楽が繰り広げられます。

この弦楽四重奏曲作品121は、フォーレ晩年の作品とあって外部に向っていくインスピレーションはあまり感じられないと思います。むしろ内省的な曲でしょう。その幽玄な美しさは、今日のような秋の夜長に聴くのにふさわしいと思います。この曲は、同時期に作曲された「ピアノ三重奏曲作品120」と並び、フォーレの全作品の中で指折りの傑作ではないか、とぼくは個人的に思っています。

ヴァイ・ノヴァSQの演奏はERATOのフォーレ室内楽全集の一環として録音されたもので、この名作を味わうのにふさわしいものです。ただし、この録音当時のERATOレーベルの充実ぶりを思うと、同レーベルのその後の衰退ぶりには悲しくなります。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
アルトゥールさん、こんばんは!
フォーレの弦楽四重奏もなかなか渋くて良いですね。渋さと同時に、寂寥感の漂う曲です。
この曲、どの楽章も好きなのですが、うぐいすは特に3楽章が好きですね。最終楽章の終わりの一瞬の煌きのように締めくくるところなど、ああっ、やられた!という感じです(笑)。

ヴィア・ノヴァの演奏はうぐいすも大好きです。あとパレナン四重奏団の、表情が生き生きとした演奏もなかなか良かったと思います。(全集として一緒に組まれていたコラールとのピアノ五重奏はいまいちでしたが)
うぐいす
URL
2007/11/15 21:13
うぐいすさん、コメント有難うございます!
フォーレの弦楽四重奏曲、第3楽章もいいですね。
曲自体が、同じフランスのドビュッシー、ラヴェルとは比べ
ものにならないほど知名度が低いですが、もっと演奏されて
いい名曲だと思います。
パレナンSQを中心にしたEMIのフォーレ室内楽全集は、
ERATOの全集と並ぶLP時代の名盤でしたね。私も弦楽
四重奏曲を含め半分くらい集めました。デジタル時代になっ
てから、こういう地味な名曲に日を当てるような企画が少な
くなったのは残念なことです。
アルトゥール
2007/11/16 20:36
こんばんは
この弦楽四重奏、カップリングのピアノ四重奏、五重奏とともにLP時代からの愛聴盤です。もう本当にフォーレの魅力全開ですね。たしかモネの絵(?)のLPジャケット表紙とともにその時の情景が浮かびます。
ダンベルドア
2007/11/18 01:24
ダンベルドアさん、コメント有難うございます。
私がERATOのフォーレの室内楽を聞いたのはCD時代に
入ってからでした。ERATOの室内楽全集によってフォー
レ作品の魅力に開眼させられました。
LP時代はジャケット写真にインパクトがありましたね。
チェコの田園の美しい景色や、若い頃のアルゲリッチの美貌
など…。
アルトゥール
2007/11/18 20:52

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