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zoom RSS スメタナSQのモーツァルト「弦楽五重奏曲第2番」

<<   作成日時 : 2008/01/05 18:52   >>

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今日はモーツァルトの「弦楽五重奏曲第2番ハ短調K406」を聴きました。演奏はスメタナ弦楽四重奏団とヨセフ・スーク(第1ヴィオラ)、1981年6月15日から21日にかけての録音です。

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モーツァルトは生涯に6曲の弦楽五重奏曲を作曲したわけですが、その中で最も有名なのは第3番ハ長調K515と第4番ト短調K516でしょう。これに続くのが第5番ニ長調K593ではないでしょうか。
今日聴いた第2番ハ短調には大きな特徴があります。この曲は元々管楽器のために創られた「セレナードK388」を、モーツァルト自身が弦楽五重奏用に編曲して生まれた作品なのです。そのせいでこの曲は、他の弦楽五重奏曲と異なり、セレナード的な色彩が強く残っているのが感じられます。

第1楽章は、暗く情熱的な第1主題と美しく優雅な第2主題の対比が非常に鮮やかです。この2つの主題間がスムーズに転調するのはさすがモーツァルトと感じられます。第2楽章は歌謡的で旋律の美しい楽章です。モーツァルトの作曲した最も美しい楽章の1つでしょう。第3楽章は愛らしいメヌエット。そして第4楽章は暗く情熱的でドラマティックですが、最後は明るいコーダで終わります。この曲はモーツァルトの室内楽作品の中でも今一つ注目されないようですが、佳曲といえるのではないでしょうか。

スメタナSQとスークの演奏は昔から定評のある立派な演奏です。ここからは少し余談になりますが、ぼくはスメタナSQのあまり良い聞き手ではありません。スメタナSQのベートーヴェンをはじめとする多くの録音は日本では80年代半ばまでたいへん人気があったわけですが、ぼくはその演奏スタイルは真面目すぎて堅苦しいように感じられ、今一つ好きになれませんでした(ぼくはスメタナSQの解散後最も人気のあるアルバン・ベルクSQもあまり好きでないのですから、天の邪鬼なのです)。ところがなぜかスークと共演したモーツァルトの弦楽五重奏曲だけは、真摯で立派な演奏のように感じるのです。モーツァルトの弦楽五重奏曲はこの他に、ブダペストSQの2種類の全曲録音、バリリSQとヒューブナーの録音(ただし1、2、3、5番の4曲のみです)も持っていますが、これらと比較しても決して遜色ないと思います。

なお録音はたいへん優秀で、当時優秀なことで定評のあった日本コロムビアの録音の中でも最高の1つでしょう。


追記 本録音は、弦楽五重奏曲第6番とカップリングされており、現在はクレスト1000シリーズの中に収録されています(1月6日)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
アルトゥールさん、こんばんは。
モーツァルトの弦楽五重奏曲、聴く機会は圧倒的に3,4番が多いのですが、2番も美しくロマンチックなメロディで、そのほの暗い感じ(笑)がまたいいですね。

演奏に関しては、スメタナQ/スークのは3,4番を持っています。全6曲持っているのはブダペストQ/トランプラーのものです。
ブダペストQのはロマンチックで大好きなのですが、ちょっと重厚な感じですね。一方、スメタナQの方は速めのテンポでスタイリッシュ、清楚な演奏内容なので、モーツァルトの曲にはこちらの方が合っているかもしれません。アルトゥールさんのおっしゃるとおり、うぐいすもスメタナQのベートーヴェンはあまり聴かないのですが、モーツァルトの弦楽五重奏(3,4番しか知りませんが)は名演と思います。今回のエントリーを読んで、他の番号の曲も聴いてみたいと思いました。
うぐいす
2008/01/05 21:14
うぐいすさん、コメント有難うございます。
私もモーツァルトの弦楽五重奏曲は聞く回数は3、4番が
圧倒的に多いですが、全6曲ともそれなりに良いと思います。
演奏は、新旧のブダペストも貫禄を感じさせる演奏で好きで
すが、スメタナも全く互角という感じを持っています。エン
トリーした演奏はクレスト1000の1枚なので(その点を書き
落としました!)お薦めです。
ところが同じスメタナのモーツァルトでも、ハイドン・セッ
トは真面目すぎるような気がしてあまり共鳴できないんですよ。
実はスメタナのハイドン・セットは既に処分してしまいました
(笑)。
アルトゥール
2008/01/05 21:51

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