クラシック音楽のある毎日

アクセスカウンタ

zoom RSS コルトーのショパン「バラード集」

<<   作成日時 : 2008/01/07 21:11   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 4

今日の東京は1日中寒く、夕方には雨が降りました。どうやら本格的な冬の到来のようです。今日はショパンの「バラード」全4曲を聴きました。演奏はアルフレッド・コルトー、1933年の録音です。
画像


ショパンのバラードはいうまでもなく、古今東西を問わず数多くのピアニストやピアノ愛好家から愛されてきた曲で、ぼくも10歳代の頃から大好きでいます。変なことをいうようですが、これらのバラードを聴くとしたら四季の中で冬の夜が一番適切なのではないでしょうか。ショパンの作品の中では華美さがなく、内省的で、各曲が物語風の要素を持ったこれらのバラードは、寒い冬の夜に暖房で温まりながらじっくりと耳を傾けるのにふさわしいように思うのです。
全4曲の中で最も有名なのは第1番で、ぼくも1番が最も好きです。1番に次いでは第3番が、物語性が強いように思えて好きでいます。

コルトーの演奏は戦前特に人気があったと聞きますが、非常に主観的で個性的なものです。頻繁にテンポを変え、ペダリングなどもやりたい放題。自らの感性の赴くままに自由自在、好きなように演奏している感がします。その辺がコルトーが好きな人にとっては、たいへんおしゃれでたまらない魅力なのでしょう。昨日聞いたブレンデルとはちょうど正反対なのがコルトーなのです。
ところでコルトーというとよく技巧面での問題が言われます。このバラードでもミスタッチや音の抜けはしばしば見受けられますが、何回も聴いているとそのミスがかえって彼の魅力のように感じられてくるものです(ただし長大な第4番では音の抜けが著しく、いくら何でも疑問でしょう)。いずれせよ、コルトーのような個性的なピアニストが二度と現れないことは間違いないでしょう。

ところでコルトーのショパンの録音は数多く残されていますが、その中で最も魅力があるのはワルツとバラードではないかとぼくは思います。コルトーの前奏曲や練習曲は、ファンの方には申し訳ないのですが、今となっては演奏技術の面で完成したポリーニやアルゲリッチのアンチ・テーゼとしての意味しか持たないのではないでしょうか。その点、ワルツやバラードは曲の性格上、コルトーの個性・感性がよく生かされ、今聴いてもその個性は忘れられないもののように思うのです。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
コルトーは好きですね。そもそも、ピアノ曲はコルトーが最初
だったので(SP盤)、LPで他の演奏家のを聴くと物足りなく
思ったものです。
ワルツはLP盤で、他いくらかCDで持っていますが、バラードは
残念ながら所持していません。聴いてみたいものです。
本年もよろしくお願いいたします。

URL
2008/01/08 13:19
丘さん
コメント有難うございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

戦前から戦後のかけてコルトーの人気は大したものだった
らしいですね。私の実母が、コルトーが唯一来日した時に
実演を聴いたそうです。私自身もショパンのワルツはコル
トーが一番好きでいます。あのコルトー節は誰も真似でき
ないものですよね。丘さんのようにコルトーをお好きな方
が他の演奏家では満足できないと仰るのは、分かるような
気がします。
アルトゥール
2008/01/08 20:03
アルトゥールさま こんにちは

今朝の私のブログで、失礼の段、深くお詫びいたします。ブログの方は書き換えました、m(_ _)m

モツアルトの弦楽五重奏曲の方にコメントをしようかとも思ったのですが、こちらの方にコメントしました。スメタナ+スークのクィンテット、私もLP時代からの愛聴盤です。ハ短調のものは、木管八重奏の曲の編曲ですね。木管の曲も非常に良い曲なのですが、難しいです;

コルトーのピアノは、昔、LPで持っていたと思うのですが、CD時代になってから、まだ購入しておりません。コンクルのためのような演奏ではなく、味のある演奏、これが最近減ってきているようにも思いますね。
確かに、どの楽器も奏者全体のレヴェルは上がっているのでしょうが、何か平均的な感じがしますね〜。
コルトーやシュナーベルなどの演奏も、これから聴きたいと思っています。

ミ(`w´)彡 
rudolf2006
URL
2008/01/10 11:24
rudolf2006さま
こんばんは。
こちらこそ、私のコメントが貴ブログを書き換えの結果を
招いてしまい申し訳ありませんでした。
大阪人と京都人の違いは私も感じます。仰るとおり、京都
人は大阪や東京の人と比べて表裏があるかもしれませんね。

仰るとおりコンクール至上主義のせいか、コルトーのよう
な味のある演奏家は減り、だんだん没個性的になってきま
したね。コルトーはドビュッシーも良いと思います。シュ
ナーベルも、私はベートーヴェンしか聴いたことがありま
せんが、いいピアニストです。彼の場合比較的早くに亡く
なったせいで録音が少なく、評価も低くなっているように
思います。
アルトゥール
2008/01/10 20:38

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
コルトーのショパン「バラード集」 クラシック音楽のある毎日/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる