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zoom RSS アシュケナージのラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」

<<   作成日時 : 2008/03/10 21:38   >>

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今日はラフマニノフのピアノ協奏曲第3番ニ短調を聴いてみた。演奏はウラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)とベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団で、1985年8月の録音である。この曲は、アシュケナージにとって同曲4回目の録音である。

ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。この曲は、今でこそ、実演と録音の両面で、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番に匹敵するようなポピュラリティを獲得しているが、1970年代まではそうではなかった。
ピアノ協奏曲第2番が映画の背景音楽に利用されるほど人気を博し、録音面でもルービンシュタインやリヒテルなど大家が手がけていたのに対し、第3番の方は演奏至難とされ、大ピアニストで演奏していたのはウラディーミル・ホロヴィッツくらいだったのではないだろうか。当時第3番はホロヴィッツの専売特許のように思われていたのである。
しかしアシュケナージが3回に渡る録音が現れた1980年代前半(当時アシュケナージは、ポリーニ、アルゲリッチと並ぶ人気・実力とも世界最高のピアニストだった)には、第2番に匹敵する人気を勝ち得ていたように思う。
ちょうどその時、今日聴いたアシュケナージの4回目の録音が登場したのである。この貢献によって第3番は、完全に第2番と並ぶポピュラリティーを獲得したのではないだろうか。

ところでぼくは、子供の頃、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の演奏をTV放送で見てびっくりした思い出がある。ピアニストの指が忙しく動きすぎて、肉眼で見えないのだ。第3番はピアニストにとって第2番よりも演奏が困難だというのだから、今でも最高レベルの演奏技術が要求されることは間違いない。そのせいか録音は現在までも、ホロヴィッツ、アシュケナージのほか、ガブリーロフ、プレトニョフ、キーシンと、ロシア系のピアニストが中心のようだ。

ぼくはどちらかというと、この第3番の方が第2番よりも好きだ。第1楽章と第3楽章でのダイナミックさ、緊迫感、迫力、特に第3楽章での盛り上がりに魅せられる。要するにカッコイイのだ。崇高な音楽を奏でるピアノも聴くのもいいが、たまにはこのように超絶技巧を極限まで発揮したエンターテイメント楽器としてのピアノを聴くのもいいのではないだろうか。
その反面、第2楽章は、第2番の第2楽章のように甘くロマンティックではない。だがこの第3番の第2楽章も、ロシアの荒涼とした大地とそこに一条の光の差すのを見るようで、それなりの魅力はあるように思う。

アシュケナージとハイティンクの演奏は、この曲の演奏も模範ともいうべき見事な演奏だ。超絶技巧が要求されるこの曲を、当然のようにさらさらと演奏する。たいへんお洒落だ。アシュケナージの卓越した演奏技術の現れだ。現在は指揮者としての活動が中心のアシュケナージだが、ピアニストとしても、(タイプは違うが)ポリーニと並ぶ同世代のピアニストとしては最高の技術を有していたことがよく分かる演奏だ。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
アルトゥールさん、こんばんは!
私もラフマニノフの協奏曲では第3番が最も好きです。かつ、そのお気に入りの演奏も(自作自演を除き)アシュケナージが独占状態です(笑)。
アシュケナージはアルトゥールさんが仰るように、(当時)まさに最高のテクニックをもったピアニストであると思っています。ただし、録音(曲)によってだいぶ好悪がはっきりしてしまうのですが…(笑)。
凛虞
URL
2008/03/10 22:00
凛虞さん、コメント有難うございます!

私は、ラフマニノフのピアノ作品は、協奏曲第3番に
限らずアシュケナージで聴くことが多いです。
70年代から80年代前半頃までのアシュケナージは
良かったですよね。特にショパンとラフマニノフは好
きです。反面、がっかりしたのがシューマンです。作
曲家との相性があるようですね。
アルトゥール
2008/03/11 19:33

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