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zoom RSS ロストロポーヴィチのショスタコーヴィチ「チェロ協奏曲第1番」

<<   作成日時 : 2008/03/12 21:45   >>

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今日はショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番変ホ短調、作品107を聴いてみた。演奏は昨年2007年に逝去したムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)と小澤征爾指揮ロンドン交響楽団である。録音は1987年11月、ERATOへの録音である。

ショスタコーヴィチは生涯に2曲のチェロ協奏曲を作曲したが、両曲ともロストロポーヴィチのために作曲されたものらしい。ショスタコーヴィチは、自分と同じ旧ソ連が生んだ大チェリスト、ロストロポーヴィチの桁外れの実力を目の当たりにして、彼のために2曲のチェロ協奏曲を作曲しようと思い立ったのである。
今日聴いた第1番は、1959年、ショスタコーヴィチ53歳の時の作である。

このCDでは4楽章構成となっているが、第3楽章はカデンツァなので、実質的には急―緩―急の3楽章編成である。ただしカデンツァが長大なので、この演奏では独立した楽章とみなしているようだ。
第1楽章は軽快で明るい楽章だ。
第2楽章は緩徐楽章だが、静かで美しく、そして悲哀感の感じられる楽章だ。静かなオーケストラのバックに乗って独奏チェロが切々と歌う。何か神秘的な気配が漂っている。続いて演奏されるカデンツァ(第3楽章)では、悲哀感に加えて虚無感のようなものが感じられる。この第2楽章(と第3楽章)は、このチェロ協奏曲第1番に限らずショスタコーヴィチの全作品の中でも、秀逸なものではないだろうか。
第3(4)楽章は、急速楽章で、ロンド形式から最後に行進曲で終わる。独奏チェロが縦横無尽の大活躍を見せる。ただしそんな中にもショスタコーヴィチらしいシニカルさが感じられる。

この曲はロストロポーヴィチのために作曲されたものなので、チェロにたいへんな超絶技巧が要求される。だが本録音でのロストロポーヴィチは、それに応えて作曲者が聴いたら大喜びするであろう見事な演奏を聞かせている。第1、3(4)楽章での技巧も凄いが、第2楽章(及び第3楽章)での濃厚な歌いまわしはまさにロストロ節で、他のチェリストの追随を許さないものだ。彼と深い友情で結ばれていた小澤征爾のバックともども、この曲の真価を明らかにする充実した演奏だと思う。

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コメント(4件)

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アルトゥールさま お早うございます。

あるブログ仲間の方が、ロストロさんとゼルキン師による、ブラームスのチェロソナタを紹介されていて、これは聴いていないと思い、CDを購入したのですが、まだ聴けていません、どうも、ブラームスは重いです、爆〜

そんなもので、ショスタコーヴィッチ、シンフォニーは演奏したこともあり、すこしは知っているのですが、チェロ・コンチェルトはまったく聴いたことがありません。そういえば、弦楽四重奏曲もCDを購入していて、ブログに書きたいと思いながら、書けずにいます。
名曲、数多あり、本当にもどかしいものです、爆〜。

ミ(`w´)彡 
rudolf2006
URL
2008/03/13 08:08
rudolf2006さま
コメントを頂き有難うございます。

ゼルキン師とロストロのブラームスは、両者唯一の共演
ですね。ただし最近のような春の陽気に聴くような曲で
はないでしょうね(笑)

ショスタコーヴィチというと、やはり交響曲がいちばん
有名ですね。私はショスタコーヴィチは、交響曲は苦手
なのですが、協奏曲や室内楽は好んで聴きます。15曲
弦楽四重奏曲はベートーヴェンの16曲に次ぐ存在だと
思います。
アルトゥール
2008/03/13 18:27
 こんにちは。
 確かに、ショスタコーヴィチのゆっくりした楽章は、時々、ぞくっとするほど美しいのがありますね。
 この曲は聴いたことが無かったと思うので、ぜひ聴いてみたいです。
 チェロというのが、またよさそうです。
 ありがとうございます。
Nora
2008/03/14 10:53
Noraさん、コメント有難うございます!

ショスタコーヴィチというと1に交響曲、2に弦楽四重奏曲
だと思いますが、協奏曲や弦楽四重奏以外の室内楽曲にも良い
ものがあるように思います。
仰るように、ショスタコーヴィチのゆっくりした楽章は、
彼自身の独白というか生の声を聞くようで、どきりとさせられ
るものがありますね。今年は、バッハ、ハイドンとともに
ショスタコーヴィチを聴き込んでいきたいと思っています。
また宜しくお願い申し上げます。
アルトゥール
2008/03/15 10:37

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