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zoom RSS オイストラフ・トリオのスメタナ「ピアノ三重奏曲」

<<   作成日時 : 2008/03/15 21:28   >>

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今日は、天気に恵まれ、穏やかな陽気の春の1日だった。レフ・オボーリン(p)、ダヴィド・オイストラフ(vn)、スヴャトスラフ・クヌシェヴィツキー(vc)のいわゆるオイストラフ・トリオの演奏するスメタナの「ピアノ三重奏曲ト短調 作品15」を聴いてみた。録音年月はこのCD(国内盤で、VICC−2133。ただしそうとう前に廃盤になった模様)には記載がないが、1950年代のモノラル録音と思われる。

ピアノ・トリオといえば、古今で最も人気があるのがベートーヴェンの「大公」トリオ、続いてシューベルトのピアノ三重奏曲第1番ではないだろうか。ただしぼく個人は、この2曲よりもメンデルゾーンのピアノ三重奏曲第1番、それにラヴェル、フォーレのピアノ三重奏曲の方が好きだ。そしてメンデルスゾーン、ラヴェル、フォーレのピアノ三重奏曲に続く存在が、このスメタナ、それにショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲ではないだろうか。

ところでスメタナの室内楽といえば、作曲者の晩年に作曲された2曲の弦楽四重奏曲、とりわけ「わが生涯より」の仇名をもつ第1番が有名な存在だ。今日聴いたピアノ三重奏曲は、スメタナ唯一のピアノ三重奏曲で、31歳の若い時代の作品である。しかし晩年の弦楽四重奏曲に劣らない、すぐれた作品だと思う。

この曲は、スメタナがわずか4歳半で亡くなった長女を悼んで作曲した作品だという。そのせいか第1楽章は、悲しみと苦しみで満ち溢れている。医療技術が今日のように進んでおらず幼児が病気で亡くなることが珍しくない時代だったとはいえ、最愛のわが子を失ったスメタナの悲しみと苦悩はどれほどのものだっただろうか。
第2楽章は穏やかなものに変わるが、底流にはやはり苦しみが流れている。中間部で、はっとするような美しいチェコの民族風の旋律が現れる。
第3楽章は、心の中の波立ちを現すような急速な音楽から次第に落ち着き、最後はヴァイオリンの明るく印象的な旋律で終わる。

このようにこのスメタナ唯一のピアノ三重奏曲は、地味な存在なのかもしれないが、わが子を悼むという主題とチェコの民族的な美しい旋律を両立させた名曲だと思う。

オイストラフ・トリオの演奏は音質が貧しいのが残念ながら、さすがに息が合って、しかも堂々としたアンサンブルを聴かせている。オイストラフの独特の重厚な歌い回しとリードが光っている。良い音質でのリマスターが待ち望まれる1枚だと思う。

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