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zoom RSS スウィトナーのベートーヴェン「英雄交響曲」

<<   作成日時 : 2008/04/27 14:27   >>

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今日の東京は午前中は曇り空でしたが、午後に入って日が差すようになり気温もぐんぐん上昇してきました。この調子だと、今年のゴールデン・ウィークは天気に恵まれるのではないでしょうか。

今日は大名曲、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」作品55を聴きました。演奏はオトマール・スウィトナー指揮ベルリン・シュターツカペレ、1980年6月20日から23日にかけての録音です。

まず第1楽章がカッコイイ。スケール雄大で、ダイナミックな楽章です。白雲ただよう青空の中をめがけて、飛行機に乗って出発するようです。冒頭のスケールの大きさは、ベートーヴェンの全作品の中でも、ピアノ協奏曲第5番「皇帝」、弦楽四重奏曲第7番「ラズモフスキー第1番」と並び、屈指のものではないでしょうか。ぼくは10代の頃、初めて「英雄」の冒頭を聴いてカッコイイなと思ったのを覚えています。

第2楽章の有名な葬送行進曲は、一世を風靡した英雄の死にふさわしい壮絶と悲嘆がみなぎっています。第3楽章は活発で短いスケルツォです。
そして第4楽章がすばらしい出来です。オーケストレーションを最大限に発揮した楽章で、壮大で、言葉でうまく表現できないのですが、波乱万丈というかそんな気持ちがします。

「英雄」は名曲ですが、今日のような春の日に聴くのがいちばんふさわしいのではないでしょうか。ぼくはベートーヴェンのニック・ネーム付きの4曲の交響曲の中で「英雄」が最も好きです。

スウィトナーの演奏は、デジタル初期のものですが、録音がたいへんすばらしい。当時の日本コロムビアの録音技術の優秀さを物語っています。スウィトナーの演奏は、明快で流麗なもので、自己主張を控えて曲の良さを引き出そうとする姿勢で貫かれています。当時のベルリン・シュターツカペレは、壁を隔てたベルリン・フィルが世界的な高級ウイスキーだったとすれば、日本酒の地酒のようなもので、決して機械的な演奏に陥ることなく、人間の血の通った柔らかい演奏を聞かせてくれます。

ここからは余談です。ぼくはベートーヴェンの交響曲全集は8種類持っていますが(録音順に、トスカニーニ、コンヴィチュニー、ベーム、カラヤン(70年代)、スウィトナー、アーノンクール、バレンボイム)、その中から一つ選べと言われたらスウィトナーを選ぶというくらい、スウィトナー盤が好きです。そして、モノラル時代のトスカニーニ、ステレオ時代のカラヤンと合わせて、ベスト・スリーです。個々にはフルトヴェングラーの「英雄」など大好きな録音もありますが…。

さらに余談です。交響曲と並びべートーヴェンの作曲の柱となっていたのが弦楽四重奏曲とピアノ・ソナタですが、弦楽四重奏曲全集は10数種類持っています。その中では、モノラル時代のバリリSQ、ステレオ時代のズスケSQ、デジタル時代のタカーチSQが好きでいます。他にステレオ時代のハンガリーSQも好きです。
ピアノ・ソナタ全集は8種類持っていますが、モノラル時代のナット、ステレオ時代のケンプ、デジタル時代のアラウが好きでいます。ただしステレオ時代のバックハウスは何百回と聴いてきた忘れられない録音です。

もし島流しにされたら、スウィトナーの交響曲と、ズスケSQの弦楽四重奏曲と、ケンプのピアノ・ソナタはどうしても持って行きたいものです。

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
先日所用で東京に行きました。散財するので寄るまいと思ったのですがついフラフラと某CDショップへ(^^ゞ
そこで目に入ったのが以前から欲しいと思っていたベーム/ベルリンフィルの「英雄」。迷うことなく手にとるともう自制が効かなくなり。。。
あれこれ買ってしまいました(;´_`;)
ベームはウィーンフィルよりベルリンフィルが結果的にはいい演奏が多いと思っている私にとっては典型的なアナログサウンドを含めて極めて満足の一枚でした。
個人的に一番凄いと思うのムラヴィンスキーの演奏です。聴く時には一種の覚悟が要りますが。
Lacroix
2008/04/27 16:03
Lacroixさん
いつもコメントを頂き有難うございます。
ベーム/ベルリン・フィルの「英雄」というと1960年頃の
録音でしょうか。自分はベームがベルリン・フィルを振った
録音は、モーツァルトとシューベルトくらいしか聴いたこと
がないですが、がっちりとした上、曲の核心に切り込むよう
な演奏で、好きでいます。特にベルリン・フィルとのモーツ
ァルトの交響曲は、晩年のウィーンフィルとの録音より好き
で、ウィーン・フィルとの録音は中古CD店に売却してしま
いました。
ムラヴィンスキーの「英雄」は1968年10月31日録音のものを
持っています。仰るように独特の迫力ある演奏でしたね。
アルトゥール
2008/04/27 18:32
 こんにちは。
 英雄、いいですねー。
 この記事と、トップページの新しい富士山の写真を見て、無性に聴きたくなりました。わたしもフルトヴェングラーのと、それから朝比奈さんのが好きでした。
 でも、英雄、もしかしたら、10年以上聴いてないかもしれない。CD、あるかな。(笑)
Nora
2008/04/28 13:36
Noraさん、コメントを有難うございます。
私も、「英雄」は30年も前から聴いてきた曲なので。近年は
半年か1年に1回くらいしか聴きません。しかし、たまに聴く
と、やっぱり良いなあという気持ちになります。演奏は「英雄」
に関しては、トスカニーニ、フルトヴェングラーの2大巨匠を
上回るものがまだ現れていないように思いますが、よく手に取
って聴きたくなるのは、スウィトナーとかカラヤンです。

なお自分は、季節とその日の気候を見て、こういう日にはこん
な曲がいいんじゃないか等と考えて聴いたりするのが好きです。
季節と天気を考えて、その日のネクタイ、シャツを決めたりす
るような感覚ですが、キザですかねえ。
アルトゥール
2008/04/28 16:59
こんにちは。
実は私も、ベートーヴェンの交響曲全集では
スウィトナーが一番好きです。
弦楽四重奏曲全集も、ズズケ・カルテットが
一番好きです!
どちらもスタンダードといいますか、
堅実でありながら音楽的にも素晴らしい演奏ですね。
でも、ピアノ・ソナタ全集は
なぜかハイドシェックのが好きだったりします。
木曽のあばら屋
URL
2008/04/29 22:17
木曽のあばら屋さん、コメント有難うございます。
スウィトナー、ズスケ・カルテットと、趣味が一致して
嬉しいです。個々にはフルトヴェングラーの第3、第9
のように名演があると思いますが、スウィトナーやズス
ケSQは仰るように着実・堅実な演奏で、安心して聴く
ことができるスタンダードですね。
ピアノ・ソナタのハイドシェックは意表を突かれました。
私はまだ聞いたことがありません。ソロモンやハイドシ
ェックはこれからの楽しみだと思っています。
アルトゥール
2008/04/30 21:57
こんばんは。

初めてお邪魔したします。最近毎日記事を拝見するようになりました。

ベートーヴェンの全集、たくさんお持ちですね。恐れいります。

スウィトナー、私も好きな指揮者ですが「英雄」単独分売が見当たらず未聴です。
ズスケは最近ハマり出しました。まさにビギナーですがよろしくお願いします!
ニョッキ
URL
2008/05/15 18:33
ニョッキさん、はじめまして!
御来訪いただき、たいへん有難うございます!
またせっかく来て頂いたのに、ここ10日ほど仕事や何やかや
で記事の更新が滞っており、申し訳ありません。

スウィトナーのベートーヴェン全集、今は分売されていない
ですか。「田園」はクレスト1000シリーズに入っていたよう
に思いますが、他の曲も同シリーズに入れてくれるといいで
すね。
ズスケはベートーヴェン全集だけでなく、モーツァルトの
弦楽四重奏曲やヴァイオリン・ソナタ(前者はだぶんedelレ
ーベルで廉価で入手でき、後者は国内盤があります)も
いいと思いますよ!!
アルトゥール
2008/05/16 06:13

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