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zoom RSS オイストラフのベートーヴェン「ヴァイオリン・ソナタ第7、8番」

<<   作成日時 : 2008/04/28 17:37   >>

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今日の東京は曇り空ながら、気温は高めの1日でした。昨日に続いてベートーヴェンを聴きました。今日は、昨日の「エロイカ」と打って変わって、あまりスポットの当たらないヴァイオリン・ソナタ第7番作品30の2と、同第8番と作品30の3です。演奏は、ダヴィド・オイストラフ(vn)とレフ・オボーリン(p)です。1962年の録音で、Philipsレーベルに録音されたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集の中の1枚です。

ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの中では、「スプリング」と「クロイツェル」がダントツに有名なわけですが、「スプリング」はヴァイオリン・ソナタ第5番、「クロイツェル」は第9番ですから、その間に3曲のソナタがあることになります。作品30の3曲です。
作品30の3曲は、録音面では、ヴァイオリン・ソナタ全集を完成させるための一環として取り上げられる場合が多いようで、また実演でもまず見かけない曲ですが、これはぼくにとっては解せない話です。作品30の3曲が「スプリング」「クロイツェル」並みとは言いませんが、それに大きく劣らない佳曲だと思うのです。
今日聴いたのは、その後半の2曲、第7番作品30の2と、第8番作品30の3です。

まず第7番作品30の2ですが、第1楽章は悲しげで寂しげな印象的なメロディで始まります。途中で転調するものの、全体としては寂しげな気分で覆われています。
第2楽章は緩徐楽章です。初期のベートーヴェンらしい、おちついたのどかな叙情的な楽章がどこまでも続いていきます。この作品30の2では緩徐楽章が最も長く、本曲の特徴となっています。
第3楽章は典型的なスケルツォです。第4楽章はヴァイオリンのピアノの活発なやり取りが聴いていて楽しい楽章です。この第4楽章はかなりの出来映えではないでしょうか。

次に第8番作品30の3です。第1楽章は、途中で短調に転調するものの、全体としては平凡かもしれません。
しかしこの曲は、第2楽章がすばらしいのです。たいへん叙情的な美しい楽章です。ピアノの伴奏に乗ってヴァイオリンが歌謡的な美しい旋律を奏でていきます。少しシューベルトを思わせるものがあります。この第2楽章は、大げさに言えば、ベートーヴェンの全作品の中でも指折りの美しさを有しているのではないでしょうか。
第3楽章は、一転して陽気な、ユーモアさえ感じられる楽章です。

オイストラフとオボーリンの演奏は素晴らしいものです。オボーリンの端正な演奏の下、オイストラフが持ち前の美しく豊饒な音色で、ヴィブラートを随所にかけて、じっくりと旋律を奏でていきます。緩徐楽章での演奏には、崇高さが感じられます。作品30の真価を明らかにする名演ではないでしょうか。

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