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zoom RSS ポリーニのショパン「練習曲(エチュード)」

<<   作成日時 : 2008/07/31 21:18   >>

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ここのところ毎日暑い日が続いています。余計な話ですが、今年は若い女性の間で短パンが流行しているようです。暑い日に街角で、短パンからすらりと伸びた美脚に思わず見とれてしまい、清涼感を覚える中年のオッサンはぼくだけでしょうか?

さて今日は、思い切り爽快なピアノ演奏でも聴いて暑さを吹っ飛ばそうと思い、マウリツィオ・ポリーニの演奏するショパン「練習曲(エチュード)」作品10と25を聴きました。1972年1、5月のDGへの録音です。

本録音はレコード史上に名高い録音ですが、今回も聴き終えてあ然としました。ショパンのエチュードはピアニストにとって難曲として有名ですが、このポリーニの録音ではすべての音が完全に鳴り切っています。楽譜に書いてあることをすべて、そのままに弾いたといわんばかりの演奏です。またピアノ演奏を突き詰めていったらこうなる、という見本を示した演奏でもあります。すべての音が完璧にコントールされ、ペダルは極力排除され、1音の曇りもなく、明晰に鳴り響きます。

しかしここでは、詩、情、繊細さ、ロマンティシズムといったものは一切失われています。ショパンの楽譜に書いてあること以外の不純物は一切排除されています。機械的といえばこれほど機械的な演奏はありません。具体例を挙げると、作品25の第1番です。この曲は「エオリアン・ハープ」という仇名のある曲ですが、詩情のようなものは一切感じられません。ただピアノの音が鳴っているだけです。

ぼくはこの演奏を聴いて、かえって暑苦しく感じてしまいました。ポリーニの演奏より、例の女性の美脚の方が芸術的なのではないでしょうか?

しかしここで1つ問題があります。じゃあショパンのエチュードは他の誰の演奏で聴くのかという問題です。ぼくは他にはコルトーの演奏も持っているだけですが、ポリーニの圧倒的な演奏の前ではさすがに聴き劣りがするように思います。期待できるのはアシュケナージだと思いますが、最近(?)マレイ・ペライアの録音が出たとも聞いています。アシュケナージ盤かペライア盤を購入し、ポリーニ盤はいっそのこと処分してその呪縛から逃れたいとさえ思いました。

なお本記事は思い切りポリーニの悪口を書いてしまいました。ポリーニのファンの方のお目に留まったら、素人のたわ言だと思ってお赦し下さいますようお願い申し上げます。




ショパン:12の練習曲 作品10/作品25
ユニバーサル ミュージック クラシック
ポリーニ(マウリツィオ)

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ショパンの「練習曲」 作品10 マウリツィオ・ポリーニ(pf)
「のだめカンタービレ」を観る楽しみは、ドラマだけではなく、そのBGMにもあります。 昨晩も沢山のクラシック音楽。 「ああ、ここでこんな音楽を使うか・・・」とムフフと笑いながら、楽しんでおりました。 ...続きを見る
クラシック音楽のひとりごと
2008/08/01 08:26

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
アルトゥールさん、こんばんは!
私は二十歳を過ぎると、それまで嫌っていた超絶技巧による音響的な演奏にも美意識を感じてしまうようになりました。ギリシャ彫刻のような彫の深さ、筋肉美からでも音楽は音楽足りえると思うようになったのです(一例としてはショルティ&シカゴ響)。
しかしながら、それでもなお、1970年代のポリーニのショパンは今もって全く馴染めません…。かつて友人達は「綺麗な音だ」と絶賛していましたが、私には汚い音と思えました(゚∀゚;
「24の前奏曲」は意外にも(?!)キーシンの録音が良かったのですが、「練習曲集」は無いようですね…。この若手ピアニスト、1990年代末から強い打鍵にクリスタルな詩情が加わったと思います。
凛虞
URL
2008/07/31 22:20
ポリーニのショパン、スゴイですね。特に「練習曲集」は初めて聴いたときには仰け反るほどでした。もう第1曲から猛烈な音、強烈なパンチを何発も浴びたような感じで、ボクは思わず音量を絞ったもんです。ポリーニの最高度のテクニック炸裂、いやはや、圧倒的でした。ボクのLPのタスキには「これ以上何をお望みですか?」というコピーがあります。全くその通りでした。
しかし、この頃は聴くと疲れます。トシのせいでしょうかね。若いときには血湧き肉躍る感じがしたんですが・・・・・。
というわけで、このごろはアシュケナージの穏健な演奏や、ジョルジュ・シフラの奔放な演奏(でも疲れません)、フランソワなどをモゾモゾ聴くのもエエです。
mozart1889
URL
2008/08/01 08:33
凛虞さん、コメント有難うございます。
私は決して即物的な演奏が嫌いなわけではなく、トスカニーニ/
NBC響や、ギーゼキングなどは大好きです。ただポリーニだけ
は苦手です。ショパンだけでなくベートーヴェンも馴染めません
(笑)。音も大きすぎ、繊細さが皆無なように思います。

キーシンの「24の前奏曲」は97年(?)に実演を聴いたことがあ
ります。大変感動しました。全集などを体系的に録音しないピア
ニストなのでCDは注目されないのかもしれませんが、現代にお
いて王道を行くピアニストだと思います。RCAの暖色系の録音
もたいへん優秀だと思います。
アルトゥール
2008/08/01 19:02
mozart1889さん、お久しぶりです!
久しぶりにコメントを頂いて嬉しいです。
ボクもポリーニのショパンに初めて接したのはLP時代
でした。LPのタスキのコピーはボクも憶えています。
練習曲とポロネーズはポリーニ、前奏曲とはアルゲリッチ
と揃えたものです。
仰るようにポリーニの演奏はトシを取ると疲れますね。シ
ョパンだけでなくベートーヴェンも。少なくともショパン
は、トシを取るにつれ安心して聴けるアシュケナージやル
ービンシュタイン(練習曲は欠けているわけですが)を好
むようになってきました。

アルトゥール
2008/08/01 20:24
> ポリーニの演奏より、例の女性の美脚の方が芸術的なのではないでしょうか?

 アルトゥールさんの毒舌?は、いつもスカッとしていていいですね。
 ポリーニのショパン、どんなにすごいのか、思わず聴いてみたくなってしまいました。

 ところで、ショパンだから、ショートパンツ?
 ・・・・ちがいますね。失礼しました。
Nora
2008/08/06 11:22
Noraさん、こんばんは。
2泊3日で東北旅行に行っていたため、レスが遅れ、
申し訳ありませんでした。

ポリーニのショパンですが、「演奏」という点では凄い
もので、昔から評論家筋の評価は高いと思います。また
ファンの間でも、mozart1889さんから頂いたTB及びコ
メントにあるように評価する方が多いのではないでしょ
うか。ただしあくまで私見ですが、「音楽」という点で
はどうなのでしょうか…。

ただし女性のショートパンツにたとえたのは、中年らし
い悪趣味でしたね。ポリーニには申し訳なかったと思い
ます。
アルトゥール
2008/08/08 20:56

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