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zoom RSS カラヤンのワーグナー「パルジファル」第1幕

<<   作成日時 : 2008/09/14 15:41   >>

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先週1週間は仕事が忙しく、ブログの書く余裕はもとより、音楽を聴くまとまった時間が取れませんでした。
ところで仕事が忙しいとよく、ストレスがたまる→散財というパターンに陥ってしまうものです。ぼくのようなクラシック・ファンは、ついついCDの購入に走ってしまうのです。
ぼくは最近は室内楽・器楽曲を中心に聴いているので、オペラのCDはほんの少ししか持っていません。特にワーグナーのオペラ全曲盤は、これまで「ニーベルングの指輪」(カラヤン盤)と「トリスタンとイゾルデ」(C・クライバー盤)しか持っていなかったのです。「パルジファル」や「ニュルンベルクのマイスタージンガー」は持っていなかったのです。
そこで先週ついに、ストレスからカラヤンの「パルジファル」全曲盤4枚組を購入しました。
そして今日その1枚目を聴いてみたのです。

演奏はヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリンPO、ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団、主な配役は、パルジファル=ペーター・ホフマン(T)、クンドリ=ドウニャ・ヴェイソヴィチ(S)、グルネマンツ=クルト・モル(Bs)、アンフォルタス=ホセ・ヴァン・ダム(Br)です。1979年12月、1980年1、4、7月、ベルリンでのDG録音です。

聴いてみて、非常に巨大で、悠然とした世界だと感じました。大河の流れを聞いているようでもあり、宇宙の静かな鼓動を聞いているようでもあります。オペラというと通常、歌手の美声、美しい旋律、ストーリーの展開といった点に興味がそそられるわけですが、ワーグナーの場合は、アリア形式が取られておらず、旋律の魅力も少なくともモーツァルトやヴェルディほどではないため、聴き手はかえって純粋に、その音世界に浸ることができます。歌唱を聴いていても、芯が深く、ゆっくりとしているので、歌というより語りを聴いているようです。
以前、指揮者のセミヨン・ビシュコフが、「宇宙を感じさせる音楽を作曲したのはバッハとワーグナーだ」と語っているのを読んだことがありますが、今日になってなるほどと感じました。

ライナーノート(渡辺護)にこんなことが書いてあります。
「…ワーグナーはキリスト教の思想を基礎にして、人生究極の問題である救済をここに主題としたのである。この作は宗教の側から見て、真正であるかまやかしであるかを問うものではなく、ワーグナーが今までの作品で問いかけてきた問題の解決と見なさるべきである。そしてその解決である『同情による救済』はキリスト教的思想と一致したのである。…『パルジファル』においては単にキリスト教のみならず、仏教、ドイツの国民伝説信仰、ショーペンハウアーの哲学等の影響が見られ、これがひとつとなって独特のワーグナーの宗教的世界を形造っている。…」

確かにこの曲には、哲学や東洋的要素が感じられます。このCDを聴いていると、いろいろな要素が混然一体となったワーグナー・ワールドを、耳だけでなく身体全体で体験しているようです。

カラヤンの演奏は精妙、美麗で、細部を繊細に作りながらも全体の雄大な流れを失わないもので、全くすばらしいものです。ワーグナーの音世界に浸るのにはこれ以上はありえない演奏ではないでしょうか。歌手陣では、グルネマンツ役にモルが、芯のぶれない、深々とした名唱を聴かせています(今日聴いた1枚目はグルネマンツの歌唱が圧倒的に多かったです)。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
私の父もクラッシックのファンで、子供の頃から家にはクラッシックやジャズが流れていました。
だから題名は知らなくても聴いたことがあったりして、
音楽の授業はそれなりに楽しかったのを覚えています。
引越しを機にいくつかのレコードやCDを処分したみたいですが、
今でもCDショップの袋を手に帰ってくる事が良くあります。
誰が指揮し、どの楽団が演奏し、いつ録音されたかなんて、
私は聞いてもその違いが分からないのです。
クラッシックて教養がないとその奥深さは分からないのかもしれませんね。

fumika
2008/09/15 22:49
fumikaさん、コメント有難うございます。
たしかにジャズやJポップでは、同じ曲でも演奏家が違えば受ける印象も
違ってくるものですが、クラシックではどれも同じに聴こえるでしょうね。
それはそうだと思います。
とすればクラシックでは、いろいろとたくさんの曲を聴いて自分の気に入
った曲を見つけるのがいいと思うんですよ。教養なんて関係ないと思いま
す。モーツァルトなんて、ほとんど教養を持ってなかったわけですしね。
アルトゥール
2008/09/16 21:03
こんにちは。
僕の数少ないオペラCDの1枚が「パルシファル」カラヤン盤です。かなり前に購入しよく聞いたものです。
購入当時のCDにはスポンジが挟まっていまして、これがCDを侵食し音飛びの原因になったり、ひどいのは再生不能になります。悲しいことにカラヤン盤は、今は聞くことができません。
素晴らしい名演だと思います。いずれ再購入したいと思っています。
よんちゃん
URL
2008/09/18 08:34
よんちゃんさん、はじめまして。
コメントを頂き有難うございます。

昔のCDは時々、品質管理のされていない劣悪なものが
ありましたね。今でも輸入盤では時々ありますが…。
カラヤンのパルジファル、聴けば聴くほどすばらしいで
す。私はこの年(40代半ば)にして、はまってしまい
ました。再購入した方が良いと思います。
アルトゥール
2008/09/18 21:34

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