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zoom RSS トン・コープマンの演奏会

<<   作成日時 : 2008/09/25 17:55   >>

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今週の月曜日、9月22日に、東京都千代田区の日本大学カザルスホールで行われたトン・コープマンのチェンバロ・リサイタルを聴きに行ってきました。

まず、ぼくがカザルスホールを訪れるのは久しぶりでした。10年ぶりくらいではないかと思います。カザルスホールが1980年代後半に首都圏で初めての室内楽ホールとして設立された当初から1990年代後半までは、時々同ホールに通っていました。そしてレジデント・カルテットだったハレー・ストリング・カルテット(同カルテットは今はどうなったのでしょうか?)や、バルトーク四重奏団、カルミナ四重奏団といった団体の演奏を、同ホールで聴いていたのです。
しかし経営母体だった旧主婦之友社が経済不況の波を被って同ホールを手放し、同ホールが日本大学の傘下に入って「日本大学カザルスホール」という名称に変わってからは(ちょうど2000年くらいのことだったのではないでしょうか)、一度も行ったことはなかったのです。

さてコープマンさんのコンサートですが、次のようなプログラムでした。

 ブクステフーデ  前奏曲ト短調
 同         パルティータ「わが愛する神に」
 フローベルガー トッカータ第2番
 同         ブランシュロシェ氏の死に寄せるトンボー
 L.クープラン    シャコンヌ ハ長調
 ブルーナ     聖母マリアの連祷によるティメント
 J.S.バッハ  平均律クリヴィーア曲集第1巻第1番
 同         同第2巻第1番
 同         トッカータ ト長調 BWV916
 (休憩)
 フォルクレ     ルクレール
 デュフレ      フォルクレ
 フレスコバルディ バッサカリアによる百のパルティータ
 ソレール      ソナタ ハ長調
 パーセル     グラウンド ハ短調
 フィオッコ     ソナタ ト長調

バッハ作品以外は、いずれも初めて耳にする曲でした。

コープマンさんですが、まず登場の仕方が異色でした。スタスタスタと歩いてきて、ペコペコペコッと聴衆にお辞儀をして、サッと弾き始めるのです。ゆっくりと登場して、ゆっくりとお辞儀をする演奏家の多いクラシック界では珍しいことです。コープマンさんは、よく言えばエネルギッシュ、悪く言えばせっかちな人柄ではないか、と思いました。

そして演奏の方ですが、まずチェンバロの音の音のあまりの美しさに驚嘆させられました。明るく、どこまでも澄んでいて、その上深いのです。
休憩の時間に、どのような楽器なのかどこかに書いてないかと探すと、人だかりがあって一部の人がケータイで写真を撮っている場所がありました。そこを覗くとこんなことが書いてあったので、書き留めました。

 制作: ウィレム・クルスベルヘン社(オランダ)
      フレミッシュ・チェンバロ
 調律法: ヴェルクマイスターIII
 ピッチ: 415Hz

コープマンさんですが、上記のように行動はせかせかしていても、演奏は別物です。あいにく大半が初めて曲でしたが、コープマンさんが曲に没入して、しかも感興豊かに弾いている様子がよく分かりました。チェンバロの美しい音色ともあいまって、このまま1日中でも聴き続けていたい、それでも飽きないだろうという気持ちになりました。
ぼくにとって感動の演奏会となったのです。
なおアンコールは2曲で、そのうち1曲はバッハでした。

演奏終了後、コープマンさんのサインをもらおうと思って、CDを買い求めました。バッハのブランデンブルク協奏曲にしました。
そしてサイン場所の列に並んでいると、なんとアンコール終了後5分も経たないうちにコープマンさんがサイン会場に登場しました。そして演奏の疲れなどまるでないかのように、どんどんサインをしていくのです。それも、ファンがサインを求めた場所だけでなく、1人当たり2ヶ所くらいサインをしていくのです。あっという間にぼくの順番になり、ぼくにもサインをしてほしいと差し出した「ブランデンブルク協奏曲」のライナーノートだけでなく、CDの表面にもサインをしてくれました。
コープマンさんのサインがあまり早いので、サインをもらうために帰宅が遅れるということはありませんでした。
どこまでもエネルギッシュなコープマンさんでした。


追記 コンサートがあったのは9月22日でしたが、23日・24日と地方出張に出ていたので、記事にするのが遅れました。


         
 
 

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
 またすばらしいコンサートに行かれましたね!
 コープマンの颯爽としてエネルギッシュな様子が伝わってきました。
 昔、カルロス・クライバーが、小走りで駆けてきて指揮台に飛び乗った瞬間、演奏を始めたことを思い出しました。
 こういう人だからこそ、エラートのプロジェクト中断という困難にも負けず、見事カンタータ全集を完成させることができたんだな、と改めて感じました。
 この人は、指揮姿も、妙に明るく軽い感じなので、いろいろ言われることもありますが、(そして音楽も実際明るいことは明るいのですが)音楽の核心の部分は、意外としっかりとしていると思います。
Nora
2008/09/26 09:29
Noraさん、コメント有難うございます。
コープマンの演奏会、たいへん感動しました。
カザルスホールのチェンバロも名器のようで、コープマンは
また弾きに来てくれるのではないかと思いました。

コープマンの録音量はものすごいですね。
バッハのカンタータ全曲を個人で録音したのは、彼が初めて
ではないかと思いますが、他にも4大宗教曲やオルガン作品
全曲、またバッハだけではなくヘンデルやモーツァルトも多
数録音しているわけですから…。
そんなバイタリティーがどこから湧いてくるのか、その源泉を
見た思いがしました。
コープマンは来年3月に、今度は指揮者として、アムステル
ダム・バロック管弦楽団を率いて来日予定だそうです。
アルトゥール
2008/09/26 18:08
初めまして♪
ずっと以前からコープマンのファンです。
指揮活動が忙しくなると、ソロのリサイタルや録音が減ってしまうチェンバロ奏者は多いのですが、さすが元気印(←古い!)のコープマンは凄いですね。

プログラムの中では、フレスコバルディの「パッサカリアによる〜」が、彼ならどんな風に弾くのか聴きたかったですね。
(最近コンサートから足が遠のいてしまって・・・)
あ、それから私は誕生日が9月16日なので、バッハのBWV916は「自分の曲」だと思ってるんです。(笑)
で、この曲はコープマンも好きなようなので(録音もしてるし)、嬉しいですね。
REIKO
URL
2008/12/17 06:16
REIKOさん、はじまして。
拙ブログに御来訪頂き有難うございました。
私も前からコープマンは好きだったのですが、
この日の実演を聴いてすっかりファンになりました。
この日は曲がどうのこうのというより(バッハ以外
は知らない曲ばかりでしたが)、チェンバロの音色
にすっかり酔いしれて聴いていたのを覚えています。

ところで誕生日、1日違いですね! 私は9月17
日です。
アルトゥール
2008/12/18 07:22

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