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zoom RSS フェリアーの「バッハ、ヘンデル・アリア集」

<<   作成日時 : 2009/02/01 21:05   >>

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今日の東京は昨日とは一変して、冬晴れの好天気でした。今日2月1日は、東京、神奈川では中学受験の集中日だったのですが、受験日和だったのではないでしょうか。

今日は、カスリーン・フェリアーの「バッハ・ヘンデル・アリア集」を聴きました。共演はエードリアン・ボールト指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団です。現在はDECCAから出ている、1952年10月7、8日のスタジオでの正規録音です。フェリアーは、1953年に41歳で亡くなっていますので、死の1年前の40歳時の録音だということになります。

収録曲は次の8曲です。
すべてフェリアーの母国語である英語で歌われています。

バッハ
1.おん父の右に座したもう主よ(ロ短調ミサ曲より)
2.ざんげと悔悟は罪の心をふたつに押しつぶし(マタイ受難曲)
3.事終わりぬ(ヨハネ受難曲)
4.神の子羊(ロ短調ミサ曲)
ヘンデル
5.万軍の主よ、帰りたまえ(オラトリオ「サムソン」より)
6.おお、なんじ、よき音信を告げし者(「メサイア」)
7.天なる父(「ユダ・マッカベウス」)
8.主は、はずかしめられたり(「メサイア」)

一見淡々とした、深い祈りの音楽です。

しかしなんと、深々とした歌唱なのでしょうか。
なんと、ビロードに包まれたような柔らかい歌唱なのでしょうか。
なんと、暖かく心優しい歌唱なのでしょうか。
なんと、慎ましく敬虔な歌唱なのでしょうか
そしてなんと、心のこもった歌唱なのでしょうか。

フェリアーというと、ブルーノ・ワルター指揮ウィーン・フィルと共演したマーラー「大地の歌」での絶唱が最も有名です。ぼくはマーラーは苦手なのですが、時々フェリアーの演奏だけを取り出して聴くことがあります。それ以外に、マーラー「亡き児をしのぶ歌」、シューマン「女の愛と生涯」、ブラームスの歌曲なども残されています。
しかし彼女の声質が最も、最良な形で生かされているのは、バッハ、ヘンデルのバロック音楽と、グルックの歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」でのオルフェオ役なのではないでしょうか。

余談になりますが、ぼくが40年以上、クラシックに限らず音楽を聴いてきて最も感動した音楽は、フェリアーの
演奏する「オルフェオとエウリディーチェ」でのオルフェオの「何ということをしてしまったのだろう」というアリアかもしれません。フェリアーの同曲の演奏には複数の録音が残されていますが、自分は1951年1月ののシャルル・ブリュック指揮オランダ・オペラ管弦楽団との共演がいちばん好きです。

今日聴いたバッハとヘンデルのアリア集は、彼女のスタジオ録音での代表作といえるのではないでしょうか。
どれ1つ取っても真に感動的な音楽ですが、たとえばマタイ受難曲からの第2曲、ロ短調ミサ曲からの第4曲、ユダ・マッカベウスからの第7曲、メサイアからの第8曲など、涙なくしては聴けないほどです。

こういう演奏こそ、真に人類の宝なのではないでしょうか。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
アルトゥールさん

私もフェリアーは大好きです。
彼女の声の深さ、しっとりと重みを感じさせる光沢、精神の内部から照り映えるような暖かさ。
あの声の魅力をどういい表わせばいいのかしら・・・
時に、この世の物とは思えないような深遠を感じさせる声ですね。
DECCAからでた「キャスリーン・フェリアーの芸術」全巻持っています(笑)。

以前書きましたフェリアーについての記事をTBさせていただこうと思ったのですが、考えてみたら旧ブログの管理画面に入れないのでした!
URL欄にアドレスを添付いたしましたので、お暇がありましたらお読みください。
aosta
URL
2009/02/21 22:08
aostaさん
コメントを頂き、有り難うございます。
aostaさんもフェリアーがお好きでしたか!
自分はフェリアーのCDは色々な機会に集めたので、DECCAの
シリーズに含まれている録音はたぶん全部持っていると思います。
拝見させて頂いたブラームス歌曲も良かったと思います。

しかし自分が特に印象に残っているのは、aostaさんがコメントに
書かれているマタイ受難曲の「主よ、憐れみください」のアリア
です。自分はキリスト教信者ではありませんが、フェリアーの
「Have mercy, God」という歌声を耳にした時は感動のあまり涙が
出ました。悔恨と罪悪感に苦しむ聖ペテロの気持ちを、あんなに
心をこめて歌った例は聞いたことがありません。
アルトゥール
2009/02/22 14:42

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