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zoom RSS ペーター・ノイマンのヘンデル「テオドーラ」

<<   作成日時 : 2009/02/11 16:58   >>

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今日2月11日の祝日に、ヘンデルのオラトリオ「テオドーラ」HWV68を聴きました。
演奏はペーター・ノイマン指揮ケルン室内合唱団とコレギウム・カルトゥシアヌム(Collegium Cartusianum)です。
配役は次の通りです。
 テオドーラ:  ヨハネッテ・ゾマー(S)
 ディダイムス: ザイセ・ブヴァルダ(A)
 イレーネ:   ヘレーナ・ザズカー(MS)
 セプティマイウス: ノット・シュッホ(T)
 ファレンス:  トム・ゾル(Bs)
 語り手;    マルコ・シュヴァイツァー(T)
録音は、2000年2月6日のライヴ録音です。
ドイツのMDGレーベルからに発売です。

今年2009年はヘンデル(1685−1759)の没後250年に当たるわけですが、ぼくはこれまで、彼の残した作品をあまり知らずにきました。
ヘンデルはHWV1から42までの42作のオペラ、HWV46から71までのオラトリオという、膨大な数のオペラとオラトリオを作曲しています。そして、これらのオペラとオラトリオが彼の作曲活動の中心だったと見るべきですが、少なくともわが国では、すべてのオペラと、HWV56「メサイア」を除くはあまり注目されていないように思います。
ぼくも例外ではなく、通して聴いたことのあるオペラはなく、オラトリオも通して聴いたことのあるのは「メサイア」と「マカベウスのユダ」だけです。
そこでヘンデル・イヤーの今年、少しずつ聴いてみようと思ったのです。

ところでヘンデルは、オペラとオラトリオを同時並行的に作曲していったわけではなく、オペラの方が時期が早いのです。すなわち最後のオペラ「デイダミア」が初演されたのが1741年で、ヘンデル56歳の時ですが、それ以降は彼はもっぱらオラトリオを作曲するようになります。
そして「メサイア」の初演が、「デイダミア」初演の翌年1742年です。「メサイア」はHWV56ですから、ヘンデルのオラトリオの中でも比較的初期の方で、彼の後期のオラトリオとなると、日本ではほとんど知られていないのではないでしょうか。
今日聴いた「テオドーラ」HWV68は、1750年というヘンデル晩年の作品で、ぼくは聴くのは初めてでした。
イエスの没後、実在したテオドーラというキリスト教を信仰する貴族出身の女性の殉教を描いたオラトリオです。

聴いていると、淡々と、静かに物語が進行していきます。
「メサイア」のハレルヤ・コーラスや「マカベウスのユダ」の「勇者は帰る」のような大規模なコーラスはなく、あまり見せ場のない作品に見えます。
しかし登場人物が切々と、静かに心の裡を訴える歌唱は、たいへん心を打たれます。
聴いていると、ヘンデルらしいおおらかであるとともに、言葉では表現できない味わいの深さが感じられます。
晩年のヘンデルの、平穏で敬虔な心境が曲に反映されているようです。

CD3枚分、約150分という大曲ですが、聴き終えて、たいへん良い曲だった、また聴きたいという感想を持ちました。
おそらくヘンデルの膨大なオペラとオラトリオの中には、この「テオドーラ」のような名作が他にも埋もれているのでしょう。

なおドイツの合唱指揮者ペーター・ノイマンの演奏は生き生きとして充実したもので、各歌手とも、格調が高くしかも心のこもった美しい演奏を聴かせてくれています。


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コメント(2件)

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去年末から「これからヘンデルのオラトリオをもっと聴いてみよう」という人のために、20余あるオラトリオの中からお勧めを決めようと、色々聴いているのですが、決められなくて困っています。(笑)
どの作品も台本・音楽共に特徴があり、魅力的で選べないんですよね。
かといって全部紹介したら「どれを聴けばいいかわからない」になってしまうし・・・。

この「テオドーラ」はまだ聴いていないので、参考になりました。
実はマクリーシュ盤(アルヒーフ)が、そろそろ「サウル」「ソロモン」あたりとセットで、廉価のボックス発売になるのではと、待っているんですよ。
今年ヘンデルイヤーだし、出そうな・・・(笑)
6月くらいまで待ってダメだったら、このノイマン盤を買うか(マクリーシュを)単品で買うか決めます。
クリスティー盤は、現在入手困難のようですし。


REIKO
URL
2009/02/11 18:56
REIKOさん、こんばんは!
いつもコメントを頂き有難うございます。

「メサイア」「エジプトのイスラエル人」「マカベウスのユダ」
がヘンデルの3大オラトリオだと聞いたことがあります。
私はこの中で「イスラエル人」を聞いたことがないので確かな
ことは言えないのですが、これら3者は大規模なコーラスが
ある等、聴かせどころが多いのではないでしょうか。
それに比べると「テオドーラ」は地味だと思います。
たいへん味わい深い曲だと思いますが…。
私はペーター・ノイマンの演奏は気に入りました。
他に少なくとも「サウル」「スザンヌ」「ペルシャザ
ール」は録音しているので、順次購入していこうと
思っています。少々高価だという難はありますが、
録音も良いと思います。

アルトゥール
2009/02/12 17:45

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