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zoom RSS 渡辺玲子のショスタコーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲第1番」

<<   作成日時 : 2009/03/26 22:23   >>

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東京では、先週桜が開花したはずなのに、ここ数日、冬に逆戻りしたかのような寒い日が続いています。
今日はショスタコーヴィチの「ヴァイオリン協奏曲第1番」を鑑賞しました。演奏は渡辺玲子(vn)、アレクサンドル・ドミトリエフ指揮サンクトペテルブルク交響楽団です。2003年6月25日、日本の札幌コンサートホールKitaraでのライヴ録音とのことです。

ショスタコーヴィチというと、どうしても15曲の交響曲とそれと同数の弦楽四重奏曲にスポットが当たりがちですが、交響曲・弦楽四重奏曲以外にも名曲が多いのではないでしょうか。具体的には、協奏曲、弦楽四重奏曲以外の室内楽です。それにぼくは聞いたことがないのですが、器楽曲やオペラもそうです。

このヴァイオリン協奏曲第1番もそうです。ライナーノート(諸石幸生)によると、1948年、ショスタコーヴィチ42歳の時に完成されながら、当時がスターリン独裁体制下にあったため、発表は7年後の1955年まで見送られた作品とのことですが、内容の深さといい、要求される技巧水準の高さといい、たいへんな名曲だと思います。

この曲は4楽章構成ですが、全曲を通じて、暗く、悲劇的な様相で覆われています。
旧ソ連が第2次世界大戦で勝利を収めた直後の作曲だったわけですが、戦争での膨大な犠牲者への追悼の思いでしょうか。それとも単純な勝利ではなく新たな独裁体制・戦争という悲劇が始まり、いや悲劇の真っ最中にあることを表現しているのでしょうか。その両方でしょうか。
第1楽章がすでにたいへん深刻で陰鬱ですが、白眉は第3楽章でしょう。独奏ヴァイオリンが、人間の悲痛な語りと叫びを聞くかのような旋律を奏でます。アレグロ・コン・ブリオの指定がなされた終楽章でさえも、聴きようによっては破局に向かって突っ走るかのようです。
全曲を通じて、ソロ・ヴァイオリンには、相当な技巧が要求されます。

渡辺玲子さんはぼくの好きなヴァイオリニストです。実演も4回聴いたことがあります。中でも、2001年10月20日に東京・銀座の王子ホールで行われた、バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」全曲演奏会はたいへん素晴らしい演奏会だったという思い出があります。
本CD(WPCS11694)は、2004年10月7日の浜離宮朝日ホールでのピアニストの江口玲さんとの共演の際、渡辺さんのサインを頂くために購入したものです。

このショスタコーヴィチの演奏でも、持ち前の超絶的なテクニックを遺憾なく発揮するとともに、作曲者ショスタコーヴィチの内面を十分に歌い上げた演奏で、見事だと思います。
なお本CDには、同じ演奏家によるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲がカップリングされています。

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