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zoom RSS アンチェルのブラームス「交響曲第2番」

<<   作成日時 : 2009/08/29 17:16   >>

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画像今日の東京は真夏ほどではありませんが暑く、残暑の1日でした。
明日はいよいよ政権交代を賭けた衆議院総選挙の日です。政権交代が実現してもしなくても、歴史的な1日になることと思います。

さて今日は、カレル・アンチェル指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏するブラームスの交響曲第2番ニ長調です。1967年6月5、7日のSupraphonへの録音です。

ブラームスの交響曲は明朗で、美しく、親しみやすい楽想で有名です。ブラームスが南オーストラリアの避暑地ぺルチャッハに滞在した際、その美しい景観に触発され、わずか4ヶ月で書き上げたという有名なエピソードがあります。ブラームスの「田園交響曲」と呼ばれることもあるようです。
また、決して能天気に美しいのではなく、あくまで上品で、謙抑的で節度があり、その上ブラームスらしい陰影も宿しています。その陰影は第2楽章だけではなく、清澄この上ない第1楽章にも感じられるように思うのですが、どうでしょうか。

ぼくはこの曲が大好きで、ベートーヴェンの元祖「田園交響曲」よりも好きなくらい好きでいます。ブラームスの全作品の中で、この交響曲第2番とクラリネット三重奏曲(ぼくはクラリネット五重奏曲よりも三重奏曲の方が好きなのです)が最も好きかもしれません。

アンチェル/チェコ・フィルの演奏はチェコ・フィル全盛時代のもの(この点は異論があると思います。あくまでぼくの考えです)、チェコ・フィルらしい弦楽パートの柔らかな美しさと、ホルンの何ともいえない美音、それにアンサンブルの優秀さに惹かれます。
アンチェルの指揮は引き締まったもので、曲自体の良さとチェコ・フィルの良さを十二分に引き出そうとし、それに成功した秀演だと思います。

一般に、名曲は名演を生むということがあるのではないでしょうか。
たとえば昨日記事を書いたベートーヴェンの弦楽四重奏曲第9番には、戦前のブッシュSQに始まり、戦後のジュリアードSQやブダペストSQ、近年のタカーチSQと名演が多く残されています。ぼくがよく悪口を書いているアルバン・ベルクSQでさえ、弦楽四重奏曲第9番は十分聴き応えがあります。

同様にブラームスの交響曲第2番も名演が数多いように思います。古くはワルターやベーム、ぼくが特に好んでいるジュリーニ/ロス・フィルとザンデルリング/シュターツカペレ・ドレスデン、最近聴いたものではカイルベルト/ベルリン・フィルが感心・感動させられる演奏でした。
今日聴いたアンチェル盤もこれら過去の名演に匹敵する演奏だと思います。

なお本CD(COCQ84082)には、スーク/ナヴァラ/アンチェルによるブラームス「二重協奏曲」が併録されています。二重協奏曲はともすれば曲を大きく演奏しがちな演奏が多いですが、このアンチェル盤は室内楽的な息の合った秀演だと思います。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
アルトゥールさん、こんばんは!
まず、ラズモフスキー第3番ですが、最近はすっかりご無沙汰しているものの、同曲で一つとなれば、(アルトゥールさん以上に嫌悪感を隠さない私でさえ??)アルバン・ベルクの新旧どちらを採るかで迷うくらいです(笑)。
かのハーゲンも、「太陽四重奏曲集」ではウルブリッヒにはおよばずとも、とてもいい演奏をしていましたので、そこが音楽の愉しいところとなると思います。
しかしながら(苦笑)、チェコフィルとなれば、やはりターリッヒ、アンチェル時代となるでしょう。凛としたアンサンブルがとても魅力的でした。その後、豊かさは増したかもしれませんが、往年の肌理細やかさは失われてしまいましたね…。
ブラームスから逸脱したことで失礼いたしましたが、クラリネット三重奏曲のお気に入りの演奏を伺えれば幸いですm(_ _)m
凛虞
URL
2009/08/29 21:50
凛虞さん、コメント有難うございます。
アルバン・ベルクのベートーヴェンから何か聴くとすれば、
3曲のラズモフスキー四重奏曲でしょうね。もっとも新盤の方は
持っていませんが。
「太陽四重奏曲」はウルブリッヒは当然良かったですが、今年
ハイドン全集を入手したコダーイSQに魅かれています。
ハイドンの作品は包容力がたいへん豊かで、どんなアプローチでも
それなりの魅力的な演奏ができるような面があり、そのせいでハーゲン
のようなやりたい放題な演奏でも良い演奏ができるのではないかと
思います(またハーゲンの悪口になってしまいました(笑))。
チェコ・フィルはVN時代がピンと来なかった私ですが、アンチェル
時代は文句なしにいいと思います。チェコらしい弦楽パートの柔らかな
音色とアンサンブルの優秀さ、当時のヨーロッパのオケとしては
第一級だったことがわかります。ソ連のチェコ侵攻とそれに伴うアンチェ
ルの亡命が惜しまれます。
ところでクラリネット三重奏曲はやはりウラッハの歌いまわしが忘れられ
ないです。もう少し現代的になったプリンツはその次でしょうか。7、80
年代に大活躍した某クラリネット奏者だけは願い下げにしたいものです。
アルトゥール
2009/08/30 08:58

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