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zoom RSS アルバン・ベルク四重奏団のベルク「弦楽四重奏のための『抒情組曲』」

<<   作成日時 : 2009/11/23 17:48   >>

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今日は3連休の最後の日でしたが、東京は晴天に恵まれました。
しかしぼくは、風邪を引いてしまい、1日中寝込んでいました。

今日聴いたのは、アルバン・ベルク四重奏団(以下、「ABQ」と省略します)の演奏するベルクの「弦楽四重奏のための『抒情組曲』」です。ABQは同曲を2回にわたり録音していますが、今日聴いたのは2回目の録音、1992年4月のEMIレーベルへの録音です。

ベルクの「弦楽四重奏のための『抒情組曲』」は、新ウィーン楽派の代表的な弦楽四重奏曲の1つとして有名な作品です。今日聴いたCDのライナーノート(諸井誠先生)によると、1925年から26年にかけての作曲当時ベルクは、ッヘレーネ夫人という妻を持つ身でありながら、ハンナ・フックス・ロベッティンという人妻と恋愛関係にあり(今日でいうW不倫)、ハンナに寄せる思いがこの「弦楽四重奏曲のための『抒情組曲』」に表現されているということです。

この「抒情組曲」は、全部で6楽章構成を取りますが、諸井誠先生のライナーノートによると、作法の上では次のように12音技法と自由な無調がほぼ交互に現れます。

 第1楽章 快活なアレグレット/12音
 第2楽章 愛に満ちたアンダンテ/自由
 第3楽章 神秘的なアレグロ/12音
       恍惚のトリオ/自由
 第4楽章 情熱のアダージョ/自由
 第5楽章 狂気のプレスト/自由
       暗い2つのトリオ/12音
 第6楽章 絶望のラルゴ/12音

だいたい、ベルクとハンナとの出会いに始まって順に、ハンナの日常生活、ベルクとハンナの逢瀬、ハンナに向けられたベルクの情熱、2人の愛に対する障害、そして永遠に結ばれることのない2人の愛の行方、が各楽章で描かれているのだと思います。

このような予備知識を持って、この「抒情組曲」を鑑賞すると親しみが湧いてきます。通常難解に見えがちな新ウィーン楽派の弦楽四重奏曲が、ぐっと身近な音楽に感じられるのです。
実際、今日、ABQの演奏で聴いて、20世紀の弦楽四重奏曲の中の傑作だと感じました。

ABQは、アルバン・ベルクのヘレーネ夫人の許可を得てその名を冠するようになったという団体ですから、ベルクの作品には特別の愛情を持っているはずです。
ABQにはベルクの作曲した2曲の弦楽四重奏曲、「弦楽四重奏曲 作品3」とこの「弦楽四重奏のための『抒情組曲』」を2回録音しており、最初の録音が74年に彼らのデビュー録音でした。今日聴いたのは彼らの再録音ということになります。
濃密なアンサンブル、大きな音量、特に第1vnのギュンター・ピヒラーの豊麗な歌い回しといった彼らの特質は、この再録音でもはっきりと聴き取ることができます。
しかし、ABQのベルクに文句をつけるのは問題かもしれませんが、あまりにも曲が分かりやすくなっているというか、曲のデモーニッシュな側面が損なわれているように思います。ベルクの作品ではなくABQの演奏を聴いているような気がするのですが…。もっともこれはベルクに限らず、ABQの他の作曲家の演奏についても言えることですが…・
彼らの師匠筋にあたるラサール四重奏団やジュリアード四重奏団のベルク演奏の方が、作品を客観的にとらえたもので、個人的には好ましく思います。

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