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zoom RSS プレガルディエン/シュタイアーの演奏会(2月20日)

<<   作成日時 : 2011/02/22 18:26   >>

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一昨日2月20日(日)午後3時から、神奈川県の神奈川県立音楽堂で行われたクリストフ・プレガルディエン(T)とアンドレアス・シュタイアー(p)のリート・リサイタルを聴きました。

まず神奈川県立音楽堂に行くのは本当に久しぶりのことでした。1980年代の半ば、ここでウィーン弦楽四重奏団の演奏を聴いた(クラリネットのカール・ライスターとの共演だったと思います)のを憶えていますが、それ以来のことです。実に25年ぶりのことです。
そのためJR桜木町駅に着いたものの、そこからの道がよく分からず、音楽堂に着いたのはリサイタルのぎりぎり前という有様でした。

曲目は次の通りでした。

 シューマン「3つの歌曲」作品45
 同「5つの歌曲」作品40
 シューベルト 歌曲集「白鳥の歌」D957より
  アトラス
  彼女の絵姿
  漁夫の娘
  都会
  海辺で
  影法師
 (中休み)
 シューマン 歌曲「詩人の恋」作品48

シューベルト「白鳥の歌」からの6曲は、いずれもハインリヒ・ハイネの詩に付せられたものです。「詩人の恋」もハイネの詩に付せられたものなので、最初の8曲が終わった後、ずっとハイネの詩による歌曲が続いたことになります。

また伴奏のシュタイアーは元々はフォルテ・ピアノによる演奏を予定していましたが、今年の日本は乾燥が強くフォルテ・ピアノの状態が不安定なので、プレガルディエンの了解を得てモダン・ピアノで演奏することにするという告知が会場に掲示されていました。

ぼくが歌曲リサイタルを聴きに行くのは、本当に久しぶりでした。調べてみると2000年9月にバーバラ・ボニー(S)を聴いて以来だったので、何と10年半ぶりだということになります。

さて演奏ですが、プレガルディエンというと、宗教曲の分野での福音史家としての演奏が有名なのではないでしょうか。しかしシューベルト「冬の旅」やシューマン「詩人の恋」など、一昨日共演したシュタイアーの伴奏で、歌曲も多数録音しいます。往年のエルンスト・ヘフリガーと似た存在だと思います。

まず登場したプレガルディエンの堂々とした体躯に驚かされました。声楽家なので当然かもしれませんが…。また彼の風貌も貫禄充分で、見るからに頼もしい印象を受けました。

演奏の方ですが、まず声の迫力に驚かされました。テノール歌手による歌唱というと、例えばペーター・シュライアーのようなリリックなスタイルもありますが、プレガルディエンはまるでバス、バリトンのような声の底力、迫力を感じさせるものでした。
このようなスタイルは「アトラス」のような力強い歌唱が要求される曲で特に生きていたように思いますが、他方「影法師」のような詩人の絶望感を感じさせる心象風景を描いた歌曲での表現も見事なでした。

「詩人の恋」はぼくの大好きな歌曲集です。歌曲集「冬の旅」よりも好きなくらいです。1曲目の「素晴らしく美しい五月に」から既に好きですが、8曲目「小さな花がわかってくれるなら」と9曲目「あれはフルートとヴァイオリン」は特に好きでそれだけ抜き出して聴くことが多い曲です。
プレガルディエンはシュタイアーの組んでHMレーベルに「詩人の恋」を録音しており、この曲集を得意にしているのではないでしょうか。
実際プレガルディエンは、例えばフィッシャー=ディースカウと比較すると、ヴィブラートを抑えて、声の質と量の変化で勝負するもので、いわば真正面勝負のようなもので、すばらしい演奏だったと思います。テノール歌手がこのような力強さと繊細さを併せもった、豊かな表現力のある歌唱ができること自体、驚異的でした。

シュタイアーの演奏も、自らを抑えてプレガルディエンを生かそうとしているようでしたが、時折ピアノ部分に耳を傾けていると、シューベルトとシューマンの歌曲がピアノ伴奏部分にもすばらしく書けていることがよく分かりました。

神奈川県立音楽堂は、ぼくの自宅から1時間以上かかる場所でしたが、先週のシフのリサイタルと同様、たいへん満足して帰路につきました。








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