クラシック音楽のある毎日

アクセスカウンタ

zoom RSS グァルネリ四重奏団のヤナーチェク「弦楽四重奏曲第1、2番」

<<   作成日時 : 2011/05/04 21:34   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

今日の連休2日目は天気に恵まれました。気温も温暖で、1年で最もよい季節なのではないでしょうか。
ぼくは、昼から妻、息子(高1)と3人で新宿に出かけ、息子の電子辞書やネクタイを買いました。

今日聴いたのは、グァルネリ四重奏団の演奏するヤナーチェクの弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」と第2番「ないしょの手紙」です。1996年4月の旧PHILIPSへの録音です。

ヤナーチェクは生涯に2曲の弦楽四重奏曲を作曲したわけですが、「クロイツェル・ソナタ」「ないしょの手紙」と標題が付けられていることから分かるように、2曲とも標題音楽です。
第1番はトルストイの小説「クロイツェル・ソナタ」で述べられた男女間の貞操に関するストイックな観念に対するヤナーチェクの抗議の表現で、第2番はヤナーチェクのある人妻に対する愛情表現が描かれているとのことです。なおぼくはトルストイ「クロイツェル・ソナタ」という小説はたぶん学生時代に読んだという記憶がありますが、主人公が列車の中で偶然乗り合わせた乗客の身の上話を聞く、というような小説だったのではないでしょうか。

それはともかく、ヤナーチェクのこれら2曲の弦楽四重奏曲はたいへん魅力的な作品です。
ヤナーチェク自身が生まれ育ったチェコのモラビア地方の民謡が豊富に取り入れられているとのことですが、確かに民族的なメロディが多く、上記のような標題を考慮に入れなくても、聴いていて楽しい作品です。また第1vnだけでなく、他の3人の奏者も十分活躍するように書かれています。
スメタナやドヴォルザークの弦楽四重奏曲と並ぶ、チェコの生んだ弦楽四重奏曲史上の傑作ではないでしょうか。

グァルネリ四重奏団は1964年に創立され、今から数年前に解散するまで40年以上同じメンバーで活動を続けたアメリカの名門です。しかし日本では、ルービンシュタインとの共演盤を除き、あまり知られていないのではないでしょうか。
アメリカのカルテットというと、ジュリアード四重奏団に代表されるように、各奏者の演奏技術の高さ、アンサンブルの精緻さ、純音楽的というイメージが強いのではないでしょうか。
それは間違いではないのですが、ジュリアード、ラサール、グァルネリ、クリーヴランド、フェルメール、エマーソン等、多く存在するアメリカの名カルテットはそれぞれ個性を持っています。
今日演奏を聴いたグァルネリ四重奏団は、往年のブダペスト四重奏団(ブダペストもアメリカで活躍したカルテットです)を思い起こさせるような存在感というか風格のようなものを感じさせる演奏をします。
もっともぼくがグァルネリ四重奏団に魅力を感じるようになったのは、数年前に彼らが旧PHILIPSの録音した2回目のベートーヴェンの弦楽四重奏曲を聴いてからで、偉そうなことは言えませんが…。

しかし今日聴いたヤナーチェクの2曲の弦楽四重奏曲の演奏には驚かされました。4人の奏者が自分の弾きたい放題に弾いているように感じられるほど、自由自在に演奏しているのです。それでいて、誰もが他と違和感を感じさせることなく、アンサンブルとして立派に成立しているのはもう神技といってもいいのではないでしょうか。
具体例を挙げると第2番「ないしょの手紙」の第4楽章です。同楽章は、モラビア地方の民族色がとりわけ豊かで、乱舞するように盛り上がる楽しい楽章なのですが、グァルネリ四重奏団の演奏は、4人の奏者が楽しみながらやりたい放題に演奏しているような感があります。それでいてアンサンブルが崩れることはありません。
録音当時30年以上同じメンバーで活動を続けていた団体ならでは、でしょう。

スメタナ四重奏団やヤナーチェク四重奏団のようなチェコの本場の団体とは一味も二味も違う演奏です。
グァルネリ四重奏団としては特異な演奏なのかもしれませんが、これもまた名演だと思います。


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
グァルネリ四重奏団のヤナーチェク「弦楽四重奏曲第1、2番」 クラシック音楽のある毎日/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる