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zoom RSS ペーター・レーゼルの演奏会(10月12日)

<<   作成日時 : 2011/10/17 19:11   >>

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記事にするのが遅れましたが、昨週10月12日(水)、東京・紀尾井ホールで行われたペーター・レーゼルのリサイタルを聴きに行ってきました。
レーゼルは2008年以降紀尾井ホールで「ベートーヴェンの真影」と題するベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会を行っており、12日に行われた演奏会はその第8回目にして最終回でした。
ぼくは昨年10月2日に行われた第5回に行ってその時の印象がすばらしかったので、この最終回も聴きに行くことにしたのです。

プログラムは次の通りでした。

 ピアノ・ソナタ第2番
 同第31番
 (中休み)
 同第1番
 同第32番

ベートーヴェンのソナタ全曲演奏会というと、最終回は最後の3曲、30、31、32番を演奏するのが通常ですが、最初から2番目→最後から2番目と演奏して、中休みをはさんで最初のソナタを演奏して最後のソナタで締めくくるという凝った趣向です。
聴衆は、初期のソナタと最後期のソナタを続けて演奏されることにより、ベートーヴェンの作風がどのように変貌したのか、直接感じ取ることが可能になります。

そこでぼくが感じたことですが、ベートーヴェンの最初期のソナタと最後期のソナタを続けてきいて、連続性というのでしょうか、意外に似ているような印象を持ちました。
ベートーヴェンというと生涯を通じて作風を変化させていった作曲家の代表のように思われています。最初期の青年期の覇気みなぎる作風と、最晩年の玄妙な作風とはまるで違うもののように考えられているのではないでしょうか。
しかし12日のレーゼルの演奏を聴いて、ベートーヴェンは最初から最後までベートーヴェンだったのだなあ、という感想を持ちました。
ベートーヴェンも一人の人間である以上、当然のことかもしれないのですが…。

レーゼルの演奏は、堂々とした本格的で真摯なものです。
こういう何の気も衒いもない演奏で聴衆を魅了するのは困難なことですが、ひとたびそれが達成されてしまうと他のどんな演奏よりも一段と高い位置にあるように思えてくるものです。
各曲ごとにの演奏ですが、31,32番は当然として、最初期の1、2番が真摯に曲と取り組まれた良い演奏だと思いました。初期ソナタでこんなに見事な演奏を聞かせてくれるピアニストはあまりいないのではないでしょうか。

演奏会終了後(アンコールはありませんでした)、サイン会がありました。
ぼくは昨年自身が聞いた第5回のライブ録音にサインして頂いて、満足に包まれて帰路に就きました。



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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
12日のリサイタルは、無事終ったようで良かったですね!
1日は、フライング拍手をして顰蹙を買った人がいて、あとで観客の間で怒鳴りあいになったそうです。
演奏会にいくと、マナーの悪い人がたまにいるので、困ったものです。
それに、土曜日なのに空席も多かったようですが、やはい日本では一般にはあまり知られていないのでしょうね。
12日は平日ですけど、最終回ですし選曲から考えても、聴衆が多かったのではないかと思いますが...。

当日、アンコールはなかったのですね。
そういえば"32番ソナタの後に、アンコールなどありえない"と言っていたピアニストがいました。たぶんブレンデルだったように記憶してます。
やっぱりレーゼルも同じ気持ちなのでしょう。(後期ソナタが2曲入るプログラムだと、それだけで疲労することもあるのでしょうが)

レーゼルは、来年はロマン派シリーズのリサイタルを始めるそうですが、若い頃の録音とはまた違ったブラームスが聴けるのではないかと期待してます。たまには大阪でもリサイタルをしてくれればいいんですけどね。

そういえば、先日キングレコードにメールで確認しましたら、今回のライブ録音のCDは来年1/25に発売予定だそうです。例年より1ヶ月遅いです。
全集版の発売は未定。当分の間、分売盤だけを売るつもりなのでしょう。
12日のライブ録音は、2番はあまり聴かないのですが、他の3曲は好きな曲なので、CDを買うつもりです。
1日の方はちょっと思案中ですが、全集が出るまで待てなくて、やっぱり買ってしまいそうです。
yoshimi
2011/10/19 09:13
yoshimiさん

いつもコメントを頂き有り難うございます。
12日のリサイタルはほぼ満席でした。最終回なので当然かもしれませんが…。
またフライング拍手はなくブラボーも控え目で、
聴衆のマナーは悪くなかったと思います。

レーゼルはロマン派シリーズを始めるのですか。
これまでの録音では、
ブラームス全曲がある一方、シューベルトやシューマンは室内楽
以外ないと偏っていたので、シューベルトやシューマンのリサイタル
にも期待したいと思います。

CD発売についての情報有り難うございました。
12日の録音分については私も買うつもりでおります。
アルトゥール
2011/10/19 22:30
こんばんは。12日はやっぱり満席でしたね。
1日の騒ぎに懲りて、注意事項を主催者が配ったそうですが、それも多少効果的があったのかもしれません。
来年にCDがリリースされるので待ち遠しいですね。私は当日聴くことができなかったので、なおさらです。

> レーゼルはロマン派シリーズを始めるのですか。
> ブラームス全曲がある一方、シューベルトやシューマンは室内楽
> 以外ないと偏っていたので、シューベルトやシューマンのリサイタル
> にも期待したいと思います。

レーゼルはロマン派のソロ作品もかなり録音しています。シューベルトもシューマンも多くはないですが、数枚のCDをリリースしています。
ソロの録音を集めたBOXセットがあり、上記の一部が収録されています。
随分以前に東京で行ったシューベルトの最後のソナタのリサイタルは、評判がとてもよかったです。
来年以降も期待できますね!

ナクソスのライブラリに、レーゼルの過去の録音の一覧リストがあります。
合計15分間で、曲の冒頭部分の無料視聴もできます。
いくつか録音が抜けてますが、ほとんど網羅していると思いますので、ご参考にどうぞ。
http://ml.naxos.jp/artist/78834
yoshimi
2011/10/19 23:39

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