クラシック音楽のある毎日

アクセスカウンタ

zoom RSS パレナン四重奏団のフォーレ「ピアノ五重奏曲第1番」

<<   作成日時 : 2016/05/30 17:52   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

今日の東京は雨のち曇りでした。
気温は昨日から大きく下がり最高気温は20度前半でした。しかしこれは5月としてはやや寒いという程度の気温で、むしろ昨日までの真夏のような天気が5月としては異例だったのだと思います。

今日のエントリーはフォーレの「ピアノ五重奏曲第1番二短調 作品89」です。
演奏はジャン=フィリップ・コラールとパレナン弦楽四重奏団によるもので、1975年から78年にかけてのEMIへの録音です。

フォーレは、声楽曲と並び室内楽に多くの名作を残した作曲家です。
主要な室内楽曲は全部で10曲しかありませんが、その全てが名曲だと言って過言ではありません。
個人的な考えですが、ベートーヴェン以降での作曲家では、ブラームスとフォーレが室内楽の分野での最大の作曲家ではないかと思います。この2人に加えてもう一人挙げるとすれば、ショスコーヴィチでしょうか。

フォーレの10曲の室内楽曲を眺めていると、いくつか気が付くことがあります。
第1に、10曲の内訳は、ピアノ五重奏曲、ピアノ四重奏曲、ヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタがそれぞれ2曲、弦楽四重奏曲とピアノ三重奏曲が1曲ずつで、3曲以上書かれた作品形式はありません。
第2に、上記の内訳で分かるように、1曲の弦楽四重奏曲を除く残りの9曲でピアノが使用されています。弦楽四重奏曲が中心の室内楽の分野では珍しいことです。
第3に、作品番号で見ると10曲のうち6曲の作品番号が100以上です。すなわち晩年の作品なのです。

さて前置きが長くなりましたが、今日聴いたピアノ五重奏曲第1番は、作品番号が89ですから、作曲者フォーレ(1845−1924)は作曲当時(1903−06のようです)約60歳になっていましたが、室内楽作品としては新しい方だということになります。

第1楽章はピアノの分散和音に乗って弦の調べが奏でられるところから開始します。色彩豊かな中に、時々刻々と色彩が移り変わっていく感があります。絵画に例えるとモネの「睡蓮」です。聴いているだけで、何と美しいのかと感動的な気持ちになります。
第2楽章は緩徐楽章ですが、この曲の白眉です。5人の奏者が玄妙な旋律を淡々と続けていきます。その背後には深い哀感があるのが感じられます。
第3楽章は、一転して明るく軽快です。

フォーレの10曲の室内楽曲の中で、ぼくの一押しは弦楽四重奏曲かピアノ・トリオですが、本曲を含む2曲のピアノ五重奏曲、それに2曲のチェロ・ソナタはそれに続く存在だと思います。

コラールとパレナン四重奏団の演奏は、エラートの企画したジャン・ユボーとヴィア・ノヴァ四重奏団らによる最初のフォーレの室内楽全集に続いて、EMIが企画したフォーレ室内楽全集の一環として録音されたものです。
エラートのヴィア・ノヴァ四重奏団とユボーの濃厚な演奏に比べると、あっさりしていて軽妙な感がありますが、内容的に中身が薄いというわけではありません。両者はワインとシャンパンのようなものです。
両者を聴き比べてその違い・両者の長所を堪能することこそ、クラシック・ファンの楽しみだと言えるでしょう。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
パレナン四重奏団のフォーレ「ピアノ五重奏曲第1番」 クラシック音楽のある毎日/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる