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zoom RSS ムラヴィンスキーのシューベルト「交響曲第8番『未完成』」

<<   作成日時 : 2016/06/19 16:49   >>

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今日の東京は、湿気の高い曇り空で、梅雨らしい1日でした。
今日は、一昨日のドヴォルザーク「新世界」に続いて人気名曲、シューベルト「未完成」を聴きました。
演奏は、エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団です。
ムラヴィンスキーの同曲の録音は複数残っていると思いますが、今日聴いたのは1978年4月30日のレニングラード・フィルハーモニー大ホールでのライブ録音です。

「未完成」の第1楽章を聴くと、途方もなく深刻な音楽だということを感じます。有名な第2主題は歌謡的で美しいですが、全体としてはシューベルト個人または人間そのものの苦悩・絶望が表面に出ているとともに、世界の深淵が隙間をのぞかせています。シューベルト晩年の歌曲集「冬の旅」や弦楽五重奏曲に通じるものがあります。

第2楽章は一見、平穏は晴れ晴れとした楽章のようですが、この楽章にも深刻なものが底に流れ、時々姿を現します。この楽章の平穏さが、つかの間にすぎないものであることは明白だと思います。

本曲が未完成で終わった理由については、いろいろなことが語られ未だに決着がついていないようですが、もし定石通り第3楽章、第4楽章が書かれていたら、第4楽章は非常に深刻な暗い楽章になっただろうと思います。

本曲は戦前からベートーヴェンの「運命」や第9と並ぶ有名交響曲で、80年代前半までのLPレコードの時代にはよく「運命」とカップリングされていましたが、本曲は「運命」以上に深刻な作品であるように思います。

ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルの演奏は、この名コンビらしく緊張感がぴんと張った演奏です。
最弱音から最強音まで、同フィルの音の幅に驚かされます。聴き手に襟を正さずにはおかない演奏です。
「未完成」の深刻で、人間の苦悩や世界の深淵までもが顔を見せる曲の性格に合致した名演だと思います。


追記 本曲については、ジュリーニ/シカゴ響盤の記事を書いたことがあります。その記事を自己TBしました。

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ジュリーニ&シカゴ響のシューベルト「未完成交響曲」
今日10月15日は「勝手にシカゴ響の日」です。ぼくがクラシックを聞くようになったのは1970年代後半からですが、当時のシカゴ響の音楽監督はゲオルグ・ショルティでした。そして当時ぼくは、このショルティ&シカゴ響のコンビが機械的な演奏に思え、好きになれなかったのです。その後、80年代に入り大学に入学した後、友人からジュリーニの指揮したシカゴ響は良いと聞きました。それでジュリーニ指揮シカゴ響のシューベルトやドヴォルザークのLPを聴いてみたのですが、これがどれも素晴らしく思えたのです。 少し話が... ...続きを見る
クラシック音楽のある毎日
2016/06/19 16:54

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
アルトゥールさま
お久し振りです

ムラヴィンスキーの演奏、懐かしいですね
何度か来日公演に出かけました
色々と聴いた記憶があります、「未完成」もあったような…
ベー4や田園やヴァーグナーものが良かったのを覚えています

何か現在の指揮者は小物感がしますね…時代でしょうか…??
こちらが老けているからでしょうか?
爆〜
((((((((((((((((((((((((((((ミ(`m´)彡カニカニ
rudolf2006沖縄でし
2016/07/07 16:27
rudolf2006さま

レスがたいへん遅くなり申し訳ありません。
実は、6月下旬から7月にかけて、ブログを開く暇がないほど仕事が忙しかったのです。
私も8月第1週に沖縄に行ってリフレッシュしてきましたよ!

ムラヴィンスキーは、故・宇野功芳さんが激賞しておられましたね。来日公演をお聞きになったとは、羨ましいです。
私は、ムラヴィンスキーは、得意にしてきたチャイコフスキー、ショスタコーヴィチは、他の指揮者に良い録音が出てきたため、今では特に傑出しているとまで言えないように思うのですが、この未完成や御指摘のベートーヴェン4番、ブラームス2番などに光るようなものがあると思います。

ムラヴィンスキーは大物感のある指揮者でしたね。ラトルをはじめとする今の指揮者は仰るように小物感があります(苦笑)
アルトゥール
2016/08/20 14:51

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