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zoom RSS ミケランジェリ/ジュリーニのベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番『皇帝』」

<<   作成日時 : 2017/02/15 19:29   >>

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今日は雲一つない冬晴れの1日でした。
東京では今日まで1週間くらい晴天が続いており、天気予報によるとこの先も晴天が続くようです。このような天気は過ごしやすくてよいのですが、その反面、湿気が少なすぎるので火事に気を付けないといけません。また低温・乾燥だとインフルエンザ・風邪のウイルスが蔓延しやすいので、その点も注意しないいけないと自戒したいところです。

さて、今日聴いたのは、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」です。演奏は、アルトゥーロ・ベネデッティ=ミケランジェリ(p)とカルロ・マリア・ジュリーニ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団で、1979年2月のライブ録音です。

さて、「皇帝」は管理人などが言うまでもないベートーヴェンの大傑作です。スケールの大きい堂々とした第1楽章、叙情的でリリカルな第2楽章、躍動的な第3楽章ともに見事な出来栄えです。また、急・緩・急という流れ・対比も見事で、ベートーヴェン自身にとっても会心の出来栄えだったのではないでしょうか。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲と言えば昭和の頃までは、まず第一にこの第5番「皇帝」でした。管理人はここ数十年で第4番の人気が上がったと聞いており、その理由も理解できるのですが、管理人がいちばん好きなのはこの「皇帝」です。「皇帝」こそ、古今のピアノ協奏曲の中の王様、皇帝であり、女王とも言うべきシューマンのピアノ協奏曲とともに、ピアノ協奏曲史上の両横綱だと思うのです。

今日聴いた、ミケランジェリ/ジュリーニは、ミケランジェリのDGのボックスの中に収録されている録音ですが、非常な名演だと思います。美音でクリスタル、明晰で健康的、アポロン的な名演です。
管理人がクラシックを聴き始めた頃の定番だったバックハウス/S=イッセルシュテット盤の重厚な堂々とした演奏とは、ちょうど対極的な演奏です。
管理人は、往年の名ピアニスト、アルトゥール・シュナーベルが戦前に録音した「皇帝」を聴いて、明快で健康的で現代的なのに驚いたことがあります。戦後録音のバックハウスがかえって古くさく感じられるほど、シュナーベルの演奏が現代的に聞こえたのです。ミケランジェリの演奏は、シュナーベルの敷いた路線をさらに清澄・硬質化し、アポロン化したような演奏です。
この辺は、この「皇帝」という曲に対するピアニストや聴き手の価値観の問題なのでしょう。
管理人自身は、この曲に関しては、年を取るにつれて(現在、50代半ばです)、シュナーベルやミケランジェリのような明快で健康的な演奏に魅せられるようになりました。
もっともシュナーベル盤は戦前の録音のため音質に問題がありました。このミケランジェリ盤は、1979年当時のライブ録音というのは聴衆を前にしたライブ録音だったのだろうと思いますが、なぜか音質がよく、ミケランジェリ独自のクリスタルな美音を楽しむことができます。音だけでなく、テンポ感とかリズム感も管理人は非常にすぐれているように思います。また第2楽章は非常にリリカルに聞こえます。ジュリーニ指揮ウィーン・フィルの堂々としたバックもよくミケランジェリの演奏を引き立てていると思います。

余談ですが、このミケランジェリのDGのボックスは、収録された他の曲、モーツァルトの協奏曲やドビュッシーの器楽曲等も非常にすぐれた演奏で、これを聴いてしまうと他のピアニストの演奏が物足りなくなってしまうほどです。
ミケランジェリといえば奇人として知られ、キャンセル魔として有名でしたが、1回1回の演奏・録音の完璧性にかける思いはそれだけ強かったのだろうと思います。そして、彼が完璧主義者だったがゆえに残された録音は数少ないのですが、その数少ない録音は彼の感性から見て、まさに殆ど完璧であるように思うのです。

追記 本曲については、過去に本文中に言及したシュナーベル盤の記事を書いたことがあるので、その時の記事を自己トラックバックしました(2017/3/11)




ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番&第5番
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シュナーベルのベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番『皇帝』」
今日1月9日は3連休の初日でしたが、冬晴れの好天気に恵まれました。 今日はベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」変ホ長調作品73を聴きました。 演奏は、アルトゥール・シュナーベル(p)と、アルチェオ・ガリエラ指揮フィルハーモニア管弦楽団です。1947年5月の録音です。 ...続きを見る
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2017/03/11 10:34

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