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zoom RSS エマーソン四重奏団の演奏会(6月2日)

<<   作成日時 : 2017/06/03 17:38   >>

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昨日6月2日(金)、エマーソン弦楽四重奏団の演奏会を聴きに行きました。場所は、東京・銀座のヤマハホールでした。
プログラムは次の通りでした。

モーツァルト/弦楽四重奏曲第15番ニ短調K421
バルトーク/弦楽四重奏曲第3番
(中休み)
ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲第12番へ長編「アメリカ」

いずれも名曲という定評のある曲です。エマーソン四重奏団は、これら3曲を録音しており、コンサートでは何回も演奏しただろうと思います。

プログラムによると、エマーソン四重奏団は1976年の創立だとのことです。現在のメンバーは、ユージン・ドラッカー、フィリップ・ゼッツァー(以上、vn)、ローレンス・ダットン(va)、ポール・ワトキンス(vc)です。ワトキンスは、2013年5月、創立以来のメンバーだったデイヴィッド・フィンケルが退団したのに伴い加入したとのことです。

エマーソン四重奏団は、曲によって第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが交代することで有名です。このひは、モーツァルトとドヴォルザークでドラッカーが第1ヴァイオリンを、バルトークでゼッツァーが第1ヴァイオリンを演奏していました。

管理人がエマーソン四重奏団の実演を聴くのは、1994年以来、実に23年ぶりのことでした。同四重奏団の結成が1976年であることから、各メンバーの生年は1950年頃だと思います。とすると、1994年に聴いた時は各メンバーが40代半ばの油の乗った年頃だったわけです。実際、各メンバーは若々しく見え、プログラムはベートーヴェンのラズモフスキー四重奏曲3曲だったのですが、鮮やかな演奏技術で快速テンポの演奏だった覚えがあります。
しかし、昨日23年ぶりに再会したエマーソン四重奏団は、各メンバーは年齢が60代半ばになっているはずで、実際そのように見えました。演奏も往年のように快速のテンポではなく、ほぼ普通のテンポで、同四重奏団の円熟が感じられました。ただメリハリの利いた演奏スタイルや、ドラッカーが第1ヴァイオリンを演奏する時のドラッカーの鋭角的な演奏など、同四重奏団の特徴をはっきり残っていました。
管理人は、バルトークでの力強い演奏と、ドヴォルザーク「アメリカ」の駿馬が滑走するような終楽章でのノリがよく力感溢れる演奏が印象に残りました。

ところで、エマーソン四重奏団というと、日本では、演奏技術が高いが機械的で味わいに乏しい、というイメージが強いのではないでしょうか。実際、そのように思われても仕方がない録音が多かったのは事実です。
しかし、これは価値観または好みの問題です。エマーソン四重奏団は、同じアメリカで活躍したトスカニーニやライナー、ショルティのようなもので、トスカニーニやショルティのように機械的に正確でダイナミックな演奏が好きなファンの方(管理人も、実はそうなのです)には大いに受け入れられる余地があるように思うのです。

またエマーソン四重奏団のレパートリーは広大です。ハイドンから20世紀の音楽まで膨大な録音を残しています。とりわけ、弦楽四重奏曲史上の最高峰と言うべきベートーヴェンの16曲とショスタコーヴィチの15曲の両方を録音しているのは、タネーエフ四重奏団・ボロディン四重奏団のロシア勢を除くと、エマーソン四重奏団だけです。
ただ、あまりにも録音数が多すぎて、個々の録音に今一つスポットが当たらないでいる感はあります。
また同四重奏団の録音の特徴として、同じ曲を繰り返して録音しないこと、意外に20世紀作品の録音が少ないことがあります。
前者は、同四重奏団の、絶えず新しいレパートリーを開拓していこうというチャレンジ精神の現れなのではないでしょうか。

管理人は、40年近いクラシック鑑賞歴の中で、オーケストラではなく、室内楽・器楽曲を自分の音楽鑑賞の中心に置いてきました。室内楽というと渋いジャンルと思われがちですが、ここ10年くらい、渋い室内楽はもちろん良いのですが、渋いだけが室内楽ではない、と考えるようになりました。今後の人生で、このエマーソン四重奏団や、ジュリアード四重奏団のようなアメリカのカルテットもどんどん聴いていきたいと思うようになったのです。
昨年または一昨年、DGからエマーソン四重奏団のこれまでの録音を全て集成したBOXが出ました。昨日のコンサートを聴いて、それを購入しようという衝動が起きるようになったのです…。

なお、昨日のアンコールは3曲でした。パーセルの「ファンタジア」、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第13番第2楽章、そして最後の曲は分かりませんでした。


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コメント(2件)

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こんばんは。
このコンサートに行きたかったのですが、完売とのことであきらめました。
いいレビューをありがとうございます。最近のエマーソンについて少しわかりました。
芳野達司
2017/06/04 21:38
芳野様

遅レス・亀レスで申し訳ありません。コメントを頂いて有り難うございます。
私はこれまで、エマーソンは精神性がなさすぎるように思い、ほとんど聴かずじまいでいました。しかし最近、トスカニーニやショルティやポリーニと同じで、こういう演奏も(たまには)聴いて面白いと感じるようになりました。年を取るのは、決して悪いことばかりではない、と感じます。
アルトゥール
2017/06/25 16:55

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