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zoom RSS 古賀茂明『日本中枢の狂謀』(講談社)

<<   作成日時 : 2017/06/30 15:37   >>

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古賀茂明『日本中枢の狂謀』(講談社)という本を読み終えた、本書は本年2017年5月30日の刊である。全部で410頁強あるが、興味津々な内容だったので、3日くらいで読み終えることができた。

古賀さんの本を読むのは、2011年に出た『日本中枢の崩壊』(講談社)以来6年ぶりだった。『崩壊』を読んで以降、テレビ朝日の「報道ステーション」などで彼の話を聞くことができたが、たいへん正論を述べる方だという印象がある。

本書は、2015年初めに起きた、後藤健二さんら日本人2人がイスラム国(IS)に人質に取られ殺害された事件から始まる。安倍首相は、後藤さんらの人命が危険にさらされているのを無視してエジプトで演説し、後藤さんらを見殺しにしたという。
なぜ、国民の生命の保護を第一に考えなければならない政府が後藤さんらを見殺しにしたのか?
古賀さんは、その背後に、世界の列強の仲間入りをしたいという安倍首相の願望がある、という。さらに後藤さんが生還すれば、アメリカなど有志連合のシリア爆撃で、イスラム国だけでなく無実の多くの市民が犠牲になっていることを証明する画像や動画を持ち帰ってくるという懸念もあった。

この事件に始まって、古賀さんは安倍政権による欺瞞を次々に暴いていく。
マスコミと安保法制と原発再稼働については特に詳しく述べられている。
マスコミについて簡単に述べると、安倍政権はマスコミ各社上層部を手なずけ、政権にとって都合の悪いことを述べるジャーナリストや記者を片っ端から排除していく。具体例を挙げると、古賀さんが出演していた「報道ステーション」である。政権がテレビ朝日の上層部と結託して、「報道ステーション」のチーフプロデューサーや、コメンテーターだった恵村順一郎さんを左遷した経緯、さらに古賀さん自身がコメンテーターを降板させられた経緯が語られる。
こうして政権に意見を述べるマスコミは次々に排除され、現在残っているのは御用メディアだけである。政権にとって都合の悪い情報は意図的に報道されず、国民には何も知らされないという状況になってしまったのが現状である。

安保法制についても、これが成立したことによって日本が戦後70年かけて作り上げてきた「戦争をしない平和国家」というブランドが破壊されたことが述べられる。原発再稼働問題でも、経済産業省の省利省益、官僚たちの私利私欲のために、住民の生命・健康を顧みない甘い規制基準やいい加減な避難計画で、なし崩し的に再稼働されつつあることが告発される。

本書を読んで管理人は、安倍政権の悪質さについて痛感させられるとともに絶望的な気持ちになった。

明後日に迫った都議選では、政権側に森友問題・加計問題などのスキャンダルが続出したため自民党の敗北、小池百合子都知事率いる都民ファーストの会の躍進が予想されている。
しかし古賀さんは、小池知事について改革派ではなくタカ派だという。その点は管理人も以前から思っていたことだ。さらに管理人の考えでは、都民ファーストの会は、昨年小池氏の「希望の塾」に入ってにわかに政治家を志した経験不足の人や、選挙での当選だけが目当てで民進党から乗りかえてきた人が多い。今回の都議選で勝利を収めても内輪もめが起き、長続きしないだろうと思う。かと言って、理念の異なる人が共存し内輪もめばかりしている民進党に期待できないのは、もちろんである。
となれば、多少支持率が下がっても、今の自民党中心の政権枠組みは当面の間続く可能性が高いと考えざるをえない。

そう考えると絶望的な気持ちになる。

今後、自民党の枠内で、今後もう少し良心的な政権ができる可能性はあるだろう。しかし、安倍政権が導入した安保法制や原発再稼働を元に戻すことはできない。また安倍政権に異議を唱える市民運動の側も、管理人の知る限り、市民団体相互間の対立から一枚岩になれないのが現状のようだ。けっきょく古賀さんのような正論を述べる知識人やジャーナリストが一人でも多く出て(といっても、、現状は御用メディアばかりになってしまった以上、正論はなかなか国民の耳まで届かないわけだが)、国民の安倍政権に注ぐ目が少しずつ変わっていくことを期待する他ないのかもしれない。

なお、本書では、ただ一点、古賀さんが橋下徹氏に対して意外に好意的な点にだけ、違和感が残った。
橋下氏こそ、好戦的なタカ派で、住民の生命・健康を顧みず原発を再稼働を容認する存在のはずだ。

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