オイストラフのEMIへの録音集

今週の日曜(23日)にHMV渋谷店で買った、D・オイストラフが1950年代(ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番のみ70年代のステレオ録音)に仏EMIに録音した4枚組のうち最初の3枚まで聴いた。曲目は、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ作品47「クロイツェル」、べートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ作品12-3、シマノフスキのヴァイオリン・ソナタ、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番、フランクのヴァイオリン・ソナタ、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタK454、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番の各曲だった。

まず録音が良いのに驚かされた。オイストラフの豊麗な音色がよく捉えられている。50年代のモノラル録音がステレオ初期より良いというのはよく言われている話だが、そのことを実感させられた(ただしスウェーデンで録音されたベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲だけは録音が今一つのようだ)。
オイストラフの演奏はどれも、その独自の、豊かで暖かく美麗な音色で染め上げられた、まことに堂々としたもの。一般の演奏よりもテンポが遅めに演奏される緩徐楽章では、崇高感が漂う。ヴァイオリン演奏とはこうでなければならないという確信で貫かれているようだ。オイストラフは録音当時40代後半だから、心身ともに絶頂期にあったのだろう。オイストラフ全盛期の妙技が味わえる貴重な録音集だ。オイストラフはこれらの曲の大半を再録音しているが、ヴァイオリンだけをみれば、おそらくこちらの方が上だろう。ぼくはオイストラフの演奏を聴くのは久々だったが、至福の時間を味わえることができた。

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