シューベルトの「ザ・グレイト」

夏に似つかわしい交響曲というものがあると思う。シューベルトの第9番「ザ・グレイト」とかブラームスの第2交響曲は、さしずめその筆頭に挙げられるのではないだろうか。

今日シューベルトの交響曲第9番「ザ・グレイト」を聴いた。演奏は、カルロ・マリア・ジュリーニ指揮バイエルン放送交響楽団。93年の録音だからジュリーニが現役を引退する5年ほど前の演奏ということになる。
この交響曲を聴いていると、北海道とかオーストリア・アルプスの、夏のどこまでも青い大空と広々とした大が思い出されてくる。東京ではぜったい味わえない広々とした空間だ。
この「天国的な長さ」と評される長い曲をゆっくりとしたテンポで演奏して退屈させないジュリーニの指揮は、さすがだ。ジュリーニは、じっくりと丁寧に演奏しているから、必然的にゆっくりとしたテンポになってしまうのだということがわかる。ぼくの中では、ジュリーニはカール・ベームとともに別格的な指揮者だ。

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