スウィトナーのシューマン「交響曲第2・4番」

画像
今日はシューマンの交響曲第2番と第4番を聴いてみた。演奏はオトマール・スウィトナー指揮ベルリン・シュターツカペレで、録音は1987年8月。コロムビアのクレスト1000シリーズ中の1枚である。

シューマンの交響曲というと第1番「春」と第3番「ライン」が人気があり、この第2番と第4番は地味な存在なのではないだろうか。ぼく自身も、第2番の方を聴くのは久しぶりだった。
その第2番だが、急―急―緩―急の普通の4楽章形式になっている。開始してすぐにロマン派、それも初期ロマン派の作品だとわかる。だがこの第1楽章と続く第2楽章は、少々退屈なのではないだろうか。この曲のすばらしいのは第3楽章。崇高な美しさをたたえている。シューマンは時々、聴いていて陶然とするような緩徐楽章を書く。この第3楽章とかピアノ四重奏曲の第3楽章がその好例である。第4楽章は行進曲風で輝かしい。
交響曲第4番も、4楽章形式で、いかにも初期ロマン派らしい第1楽章で始まる。大河の淀んだ流れを思わせる曲調だ。この曲は第2楽章が緩徐楽章になっているが、あまり緩徐楽章と感じさせない楽章だ。一転して第3楽章スケルツォは力強い。第4楽章はなかなか快調に進む。ぼくはこの第4番がけっこう好きだ。いかにも初期ロマン派、しかもシューマンの書いたもの、という感がする。

スウィトナーとベルリン・シュターツカペレは名コンビで、実際ベートーヴェンやシューベルトの演奏はすばらしいのだけれど、このシューマンの演奏はぼくには少し不満が残った。スウィトナーらしい流麗さはよく出ているのだけれど、シューマンらしいデモーニッシュな側面がもう少し掘り下げられても良いような気がする。もっともこれはぼくの個人的な好き嫌いの問題かもしれない。それからこの2曲は、今日のような好天気の日よりも、曇天の日に聴いた方が似つかわしかったかもしれない、と思った。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック