グルダのモーツァルト「ピアノ協奏曲第25・27番」

これまで10月14日にモーツァルトのピアノ協奏曲第18・22番をカサドシュとセルの演奏で、10月23日に同第23・24番をカーゾンとケルテスの演奏で聴いてきた。今日は第25番と第27番を聴いた。演奏は、ピアノがフリードリヒ・グルダ、オーケストラがクラウディオ・アバド指揮ウィーン・フィルである。録音は1975年5月。

ピアノ協奏曲第25番はぼくの大好きな曲の一つだ。第1楽章は交響的な広がりを持ち、スケールが大きい。第2楽章は一転して静かだ。オーケストラをバックにピアノが淡々と演奏されるという趣がある。第3楽章は絶品だと思う。優雅でありながら心に迫ってくるものがある。
第27番は人気曲だ。第1楽章で流麗でどことなく静かだ。第2楽章は愛らしい。第3楽章は歌曲「春への憧れ」のメロディだが、天上の楽園で戯れるといった趣がする。この第27番を聴いていると、俗世間から離れた天国の音楽を聴いているような気持ちになる。このような音楽を書くことができたのは、音楽史上モーツァルトだけだ。

グルダのピアノは両曲ともに、あまり考え込まずに、おのれの感性に忠実に演奏したもの。にもかかわらず、羽目をはずずようなことはなく形を保っている。音が美しい。モーツァルト演奏の理想像の一つだと思う。アバドのバックは工夫が足りず、やや平凡に流れているのではないだろうか。アバドには不満が残るとはいえ、両曲とも名演だと思う。

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この記事へのコメント

2006年11月26日 05:33
おはようございます。初めてお邪魔します。
モーツァルトのピアノ協奏曲第25番は、豪華でギャラント、大好きな曲です。初めて聴いたのがグルダ・アバド/VPO盤でした。今も愛聴しています。グルダのピアノが本当に美しいです。
トラックバックさせていただきました。
2006年11月26日 09:58
おはようございます。
TBとコメントありがとうございました。

ベーゼンドルファーの柔らかい音に乗って感興豊かに弾くグルダのピアノ、本当に美しいですね。
ウィーン・フィルのピアノ協奏曲は、仰られてみると意外に少ないですね。お挙げになったもののほか、ぼくは聞いたことがないのですが、バーンスタインの弾き振りがあったように思います。

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