教育基本法改正について思うこと

昨日国会において、教育基本法が改正された。制定以来初めての改正とのことだ。小学生の息子を持つぼくとしても無関心ではいられないことだ。
ぼくの購読している日経新聞(12月16日朝刊)によると、改正のポイントは次の通りだ。

前文:公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成。
2条:伝統と文化を尊重し、国と郷土を愛する態度を養う。
10条:父母その他の保護者は子の教育について第一義的責任を有し、
    生活のために必要な習慣を身につけさせる。
16条:教育は不当な支配に服することなく、法律の定めるところにより行われるべきで、
    教育行政は国と地方公共団体との適切な役割分担及び相互の協力の下、行う。

これらはぼくの考えでは、あってしかるべき規定で、今回の改正についてぼくは異論はない。2条の「国と郷土を愛する態度の養成」という点について反発する人がいるのかもしれないが、国を愛し郷土を愛するように子どもを教育するのは、ぼくは当然のことだと思う。ただその前に考えたいことがある。
最近、福島・和歌山・宮崎の3県で県知事が汚職の容疑で逮捕された。これら3県ではそのトップが逮捕されたということである。いったい福島県などの子どもたちが、郷土を愛せよと言われても愛することができるだろうか。県知事だけでなく、社会保険庁の年金保険料支払いの不正免除とか、ごく最近ではタウン・ミーティングをめぐる不祥事が発覚している。更にいえば、警察官や大学教授までもが卑劣な強制わいせつに走るというようなニュースが後を断たない。子どもたちがこのような国や郷土を愛することができるだろうか。ぼくは普段感じるのだけれど、子どもは大人が考えている以上に賢い。鋭い。敏感だ。愛国心教育はもちろん結構だけれど、その前に汚職などの根絶をめざし、子どもたちから愛されるにふさわしい国と郷土を作る責任が大人にはあると思う。

それから10条の改正は重要だと思う。ぼくの見聞した限りでは、いじめ行為や授業妨害をするなどモラルが低下した子どもは、家庭教育が不十分な場合が多い。親の愛情不足が子どものモラル低下を招いているのだ。そのような子どもに対して、教師がやれることには限界がある。子どもは何やかや言ってもやはり親の愛を求めているのだと思う。親がもっとわが子に愛情を注ぎ、最低限の教育を施し規律を習得させることが必要だ。その点を明確にした10条の改正は高く評価されるべきだと思う。

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この記事へのコメント

2006年12月18日 00:34
こんばんは。教育基本法の改正については僕も人ごとではないので(来年から長男が小学校ですし)興味を持って見ていました。
僕ももアルトゥールさんのご意見に同感です。マスコミの報道では愛国心のことばかりが強調され、やれ戦前回帰だ、などという論調に閉口します。なんでなんでしょうね?(ちなみにうちは朝日新聞ですが・・・苦笑)
2006年12月18日 18:15
イチロンさん、コメントありがとうございます。
たしかに朝日新聞などでは、戦前回帰だとか、愛国心とは
教えるものではない、というような人が多いですね。
しかし愛国心教育が偏狭なナショナリズムを生むというのは、
ぼくの考えではあまりにも短絡的です。
だいたい自分の国や郷土への愛を持っていない人が、
人のため世界のために行動できるのでしょうか?
もちろん愛国心教育以前に、
政治家や役人たちは汚職や不祥事を一掃して、
子どもたちに範を垂れてほしいものですが。

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