モーツァルトの「ピアノ・トリオ第4、1、3番」

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モーツァルトのピアノ・トリオ第4番K542、第1番K254、第3番K502の3曲を聴いてみた(この3曲をこの順で聴いたのは、CD(国内盤でTKCC-15282)の収録順のせいです)。演奏は、ワルター・オルベルツ(p)、カール・ズスケ(vn)、マティアス・プフェンダー(vc)の3人。プフェンダーはベルリンSQ(旧ズスケSQ)のチェロ奏者だ。1988年から89年にかけての録音である。

聴いてみて、3曲とも、まあ何と、素直で、純粋で、心優しく、美しい音楽だろうと思った。単に心優しいだけでなく起伏もある。しかしそこには本当に純粋に、音楽しかない。このような音楽を創ることができるのは、古今を通じてまさにモーツァルトだけだろう。3曲あわせて約1時間、ぼくはただ陶然と聞き惚れる他なかった。とりわけK542の第2楽章と第3楽章、K502の第2楽章の美しさは素晴らしい。モーツァルトのピアノ・トリオはあまり録音が多いとは思えないが、もっと評価されてよいのではないだろうか。

ズスケら3人による演奏は、実直でしかも伸び伸びとした美しいもの。とりわけリーダー格と思われるズスケの清澄な音が美しい。

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この記事へのコメント

2007年03月14日 10:42
 おはようございます。
 ピアノ・トリオ、おっしゃるとおり、何の気負いも雑念もない、ただただ純粋な音楽だと思います。
 実はわたしは、つい最近この曲と出会って、それが、モーツァルト再入門のきっかけになりました。
 ある方からスズケ盤をすすめられたのですが、無かったため、最新のムター盤を聴いたのですが、それもとても美しく、十分満足していました。
 ただ、この曲にはちょっと華麗すぎるかな、と感じていたのも事実です。
 アルトゥールさんの「清澄な音」という表現を読んだからには、これはどうしても、スズケ盤を聴いてみなくては。
2007年03月14日 21:29
Noraさん、いつもコメント有難うございます。
またNoraさんがモーツァルトについて書かれている
ブログを拝読させて頂きました。

「清澄」というのは実はライナーノート(平野昭氏執筆)
から引張ってきた言葉(汗)でちょっと無責任だったかも
しれません。ズスケの音というのはちょうどムターと正反
対のようで、華麗なムターに対し質実で渋いズスケ、ムタ
ーが高級ワインだとしたらズスケは日本酒の地酒にたとえ
られるのではないでしょうか。
私は昔から、ズスケの自然の木の肌触りのような渋い音、
きちっとした着実な演奏スタイルが好きで、ズスケSQ(
ベルリンSQ)のベートーヴェン、モーツァルトの弦楽四
重奏曲や、オルベルツとのモーツァルトのヴァイオリン・
ソナタ等を愛聴しています。

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  • モーツァルトが聴きたい。

    Excerpt: 例えば、ピアノソナタ第8番はモーツァルトが始めて作曲した短調のソナタです。このソナタの背景には、モーツァルトの母の死、そして失恋があります。 Weblog: モーツァルトが聴きたい。 racked: 2007-03-13 22:52
  • Excerpt: Weblog: ピアノ@ピアノ大辞典  racked: 2007-03-27 10:56
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