トスカニーニ メンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」

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今日はメンデルスゾーンの交響曲第4番イ長調「イタリア」を聴いてみた。演奏は、アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団で、1954年2月の録音である。

第1楽章は有名なヴァイオリンの明るく輝かしい旋律で始まる。ぼくは一度だけイタリアに行ってことがあるのだけれど、この旋律を聴くといつもイタリアの明るい太陽の光を思い出す。第2楽章は、低弦部のピッチカートに乗ってヴァイオリンが歌謡的な旋律を奏でる。第3楽章は、上品で優雅で、叙情的だ。第4楽章は短調の舞曲で、力強さが感じられる。
ところで、この曲は昔からメンデルスゾーンの代表作の1つとされているけれど、ぼくは昔からそれには違和感を感じている。というのはメンデルスゾーンにはロマン派らしい陰影の濃い作品が多いが、この曲は例外的に陰影に乏しく、アポロン的というか明るいからだ。もっとも今日のような夏のように暑い日に聴くには、ちょうど良い曲だと思う。

トスカニーニの演奏はよく即物的と言われるが、この録音を聴くと力強くて「熱い」。トスカニーニは1967年3月25日の生まれだから、録音当時86歳に達していたことになる。86歳の高齢でこのような熱い精神を有していたとは驚くべきことだ。ただ陰影の一切感じられない(というよりそのような要素を排除した)演奏スタイルが、メンデルスゾーンの作品に適合しているのかは疑問だが…。

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