ウラッハのモーツァルト「クラリネット五重奏曲」

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レオポルド・ウラッハ(クラリネット)とウィーン・コンツァルトハウス弦楽四重奏団の演奏するモーツァルトの「クラリネット五重奏曲イ長調 K581」を聴いてみました。1951年、ウエストミンスターへの録音です。

モーツァルトのクラリネット五重奏曲。何と美しく、何と穏やかで、何と気品の高い音楽なのでしょうか。

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトという作曲家が18世紀半ばにこの世に現れたということは、音楽史上の奇跡、いや人類史上の奇跡だと思いますが、その人類史上の奇跡にしてはじめて書きえたこの曲。永遠、不朽、天上の音楽、何歳になっても聞いていたい、ぼくには言葉をもって言い表すことができません。
クラリネットのあのやさしく柔らかい音が見事に、美しく平穏な曲想に生かされています。そして不思議なことは、この天国のような音楽のどこかに哀しさ、寂しさが感じられることです。第2楽章にとりわけそれは感じられます。それは俗世間を離れ、天国に来てしまった哀しさ、寂しさではないでしょうか。

この曲の演奏は、ぼくの知っている限り、今日聴いたウラッハとウィーン・コンツェルトハウス四重奏団に勝るものはありません。ゆったりとしたテンポで、いかにも古きよき時代のウィーンを偲ばせます。コンツァルトハウス四重奏団の香り高い演奏に支えられたウラッハの柔らかく渋い音。第2楽章のクラリネット独奏部分のゆったりとした美しさはとりわけ絶妙です。ぼくにとっては生涯の宝といえる演奏です。

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この記事へのコメント

2007年05月24日 19:14
はじめまして。
トラックバックありがとうございました。

私は室内楽をちゃんと聴き出したのが7,8年でして、まだまだ聴いていないのが多いのです。
ウラッハのクラリネットは私は名前のみ聞いております。
このモーツァルトの曲は良いですよね。一度生演奏も体験したいところです。
2007年05月24日 20:41
コメント有難うございます。
またトラックバックをさせていただき有難うございました。
ウラッハの演奏はどれもすばらしいですが、このモーツァルト
は特別だと思います。
私は昔から、オーケストラよりもピアノや室内楽の方が好きで
います。室内楽の場合、実演は、ほとんどが著名奏者とピアニ
ストによる二重奏か、常設の弦楽四重奏団による演奏、または
ピアノトリオで、それ以外の形態、たとえば弦楽五重奏とかク
ラリネット五重奏はめったに生で聴けないのは難点でしょうね。
私自身もブラームスのクラリネット五重奏曲は、大昔にライス
ターの実演を聴いたことがありますが、モーツァルトはまだで
す。一度生で聞いてみたいと思っています。

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