フルトヴェングラーのワーグナー「管弦楽曲」

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今日8月1日は「勝手にワーグナーの日」です。ところがぼくはワーグナーをあまり聴かないのです。決してワーグナーが嫌いなわけではなく、常々思い切りワーグナー・ワールドに浸ってみたいとさえ思っているのですが、あの楽劇を聴きとおすだけの時間がないのです。平日はもちろん、休日でもよほど暇でないと、あの長大な楽劇を聴きとおす時間はありません。聴かないCDを買っても意味がないというわけで、ぼくが持っているワーグナー楽劇の全曲盤は、カラヤンの「ニーベルングの指輪」とカルロス・クライバーの「トリスタンとイゾルデ」だけです。そういうわけで、ワーグナーというと、時々トスカニーニやフルトヴェングラーの指揮する管弦楽を聴くに止まっているのです。

今日聴いたCDはフルトヴェングラーがウィーン・フィルを指揮したもので、「『ワルキューレ』よりワルキューレの騎行」「『ニュルンベルグのマイスタージンガー』より徒弟たちの踊り」「ジークフリート牧歌」「『神々の黄昏』よりジークフリートのラインへの旅」「同ジークフリートの葬送行進曲」の計5曲が収められた1枚です(CD番号CE28-5588)。フルトヴェングラーのこれらの曲は異演があるはずですが、今日聴いたのは1949年と54年に行われたスタジオ録音です。スタジオ録音なので、フルトヴェングラーの最晩年の録音だと思います。

聴いてみて感じるのは、ワーグナーとフルトヴェングラーの相性の良さです。フルトヴェングラーの主観的でデモーニッシュな演奏スタイルは、広大な宇宙さえ感じさせるワーグナーにぴったりだと思います。今日聴いた5曲では堂々とした「ワルキューレの騎行」、明朗な「ジークフリート牧歌」もすばらしいですが、凄いと思うのが「ジークフリートのラインへの旅」「ジークフリートの葬送行進曲」の2曲です。ともにじっくりとしながらも緊張感に満ち満ちた演奏で、これらの曲に秘められた深淵のようなものを垣間見させるものです。ワーグナー・ワールドの神秘的要素・宇宙的要素を味わせてくれる演奏といえると思います。

こうした演奏を聴いてみると、フルトヴェングラーの演奏するワーグナー楽劇の全曲盤(とりわけ「指輪」)を聴いてみたくなりますが、なかなか時間がありません。これは見果てぬ夢になりつつあります。

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この記事へのコメント

2007年08月03日 05:53
『勝手にワーグナーの日』ご参加ありがとうございます。
私もワーグナーに関しては、管弦楽曲を聴くのが“せきのやま”です。
そう、ワーグナーは“浸る”ための時間が必要なのですよね。
もっとワーグナー聴きたいです。
2007年08月03日 21:10
garjyuさん、コメント有難うございます。
私も、ワーグナーはあまり知らずにいますが、
最も興味のある作曲家の1人です。
演出に趣向を凝らしたコンサートより、
1人で部屋にこもってCDで聴きたい、
そうして何時間でもその巨大な世界に身を浸していたい、
そんな気がするんですよ。
こればかりは中々実現しない夢だとは思いますが…。

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