ペライアのバッハ「ゴールドベルク変奏曲」

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今日はマレイ・ペライアの演奏するJ・S・バッハ「ゴールドベルク変奏曲」を聴いてみました。2000年7月、ソニークラシカルへの録音です。

「ゴールドベルク変奏曲」といえば、有名なグレン・グールドの新旧2種類の録音があります。ぼくもグールドの演奏、特に新録音の方が大好きで、「ゴールドベルク」はグールドの2種類があれば他はいらないと思い、ごく最近までグールド以外の演奏家の「ゴールドベルク」は聴かずにきたのです。ところが2000年に録音されたペライア盤の評判が良いと聴き、一昨年あたりにどんなものか購入してみたのです。

ところがこのペライアの「ゴールドベルク」、なかなか良いのです。非常に素直で端正な演奏です。グールドの「ゴールドベルク」は、彼の天才に発するもので、バッハの残した楽譜から無限のインスピレーションを得て演奏され、聴き手に対しては無限の想像力と刺激と、そして心の平穏を与えるものです。これに対しペライアの「ゴールドベルク」には、「バッハのゴールドベルクは本来こういう曲だよ」と教えてくれるような安定感が感じられるのです。「ゴールドベルク」を「ああ良い曲だな…」と素直に受け入れさせてくれるような演奏なのです。またペライアの音色の美しさとテクニックの安定感も特筆すべきものです。

依然として暑い日が続いています。暑い日に冷房の効いた部屋に1人こもって、スパークリングワインでも嗜みながら耳を傾けたい1枚だと言えるでしょう。

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この記事へのコメント

2007年08月27日 12:44
 こんにちは。
 わたしも、ゴルートベルクをふだん気軽に聴く時は、ペライア等の演奏を取り出すことが多いです。このごろは、ピアノ、チェンバロ、ともに、良い演奏がたくさんリリースされて、とてもうれしいです。
 グールドは、ゴールトベルクが、全体として、音楽史のそびえたつような超大作であることを教えてくれましたが、
 最近の多少「気軽な」演奏は、バリエーションの1曲1曲が、実は、バラエティに富んだ魅力的な小宇宙なのだ、ということに、あらためて気づかせてくれるような気がします。
2007年08月28日 20:44
Noraさん、コメント有難うございます!
また返事が遅れ申し訳ありませんでした。

ゴールドベルクは元々、不眠に悩んでいた伯爵が無事眠れる
ように書かれた作品とのことですが、さすがにバッハはそう
は言いながらも小宇宙をこしらえてくれましね。
この曲はずっとチェンバロで演奏されたきたそうですが、ピ
アノ演奏による新たな可能性を拓いたのがグールドだったの
だろうと思います。ただいつまでもゴールドベルク=グール
ドでは、グールド以上の可能性が閉ざされてしまいます。ペ
ライアは彼流の親しみやすい演奏で、グールド以降の新たな
ゴールドベルク演奏の歴史を作っていくものだと思います。

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