オイストラフのベートーヴェン「クロイツェル・ソナタ」

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今日8月13日から15日までの3日間、夏休みを確保しました。ところが今年は息子(小6)の勉強が忙しいため、旅行に行くことができません。またこの暑さでは外出する気力が起きません。そこで今日は一日音楽と読書三昧です。

今日は、一昨日に続きベートーヴェンの室内楽を聴きました。屈指の人気曲、ヴァイオリン・ソナタ第9番作品47「クロイツェル」です。ぼく自身も、ベートーヴェン中期の室内楽としては、チェロ・ソナタ第3番とともに愛聴しています。

さて今日聴いた演奏はダヴィド・オイストラフとレフ・オボーリンのコンビです。このコンビのベートーヴェン・クロイツェルといえば通常聴かれているのは、1962年にPhilipsに録音されたものです。1962年盤はぼくが初めてクロイツェル・ソナタを聴いた時の思い出深い演奏で、LP時代にはこの曲は1962年のオイストラフ&オボーリン盤しか所有していませんでした。大学生時代にパールマン&アシュケナージ盤をカセットテープにダビングして聴くようになりましたが、それまではオイストラフ盤しか聴いたことがなかったのです。CD時代に入り、パールマン盤の他、シェリング&ルービンシュタインなども買って聴くようになりましたが…。

ところが今日聴いたのは1953年4月にオイストラフとオボーリンがEMIで録音したものです。この録音は上記写真の「les introuvables de David Oistrakh」という4枚組みに収録されているもので、昨年に入手したものです。オイストラフは1908年9月の生れですから、1962年盤が54歳の時の録音であるのに対し、このEMIへの1953年盤は45歳、演奏家として絶頂期にあったと思われる時のものだということになります。1962年盤の方はそれこそ耳にタコができるくらい聴いたので、今日は違う演奏で聴いてみようと思ったのです。

さて今日聴いた演奏ですが、オイストラフの若々しい演奏が聴かれると思いきや、1962年盤と同じ演奏様式でした。ヴァイオリンは第2楽章で1962年盤よりも少し自己主張が強いようですが、全体として演奏スタイルは全くといってもよいほど同じです。これはオイストラフが1953年時点において自己のクロイツェル・ソナタに対する演奏様式を確立していたことを物語るものです。明朗な分厚い音色、堂々としたスケールの大きい演奏、まさにオイストラフ節です。この曲はこう弾くものだという自信・確信が感じられるのです。たいへん充実した演奏です。ぼく自身も今日聴いてみて、改めて感銘を受け、クロイツェル・ソナタはやっぱりオイストラフが一番だと感じました。

毎日暑い日が続いていますが、ひと時暑さが忘れられるような立派な曲と演奏を聴くことができました。

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