ボザール・トリオのメンデルスゾーン「ピアノ三重奏曲第2番」

今日5月3日は大型連休の2日目です。ぼくは妻と、東京・六本木の東京ミッドタウンに散歩に出かけました。
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今日聴いたのはボザール・トリオの演奏するメンデルゾーンのピアノ・トリオ第2番作品66です。本年2月ユニバーサル・グループがメンデルスゾーン生誕200年を記念して国内盤を発売した時に含まれていた録音です。
録音は1989年9月です。ボザール・トリオの当時のメンバーは、メナハム・プレスラー(p)、イシドール・コーエン(vn)、ピーター・ウィリー(vc)です。同トリオのチェロ奏者がバーナード・グリーンハウスからウィリーに代わった直後の録音だと思われます。

メンデルスゾーンのピアノ・トリオ第2番は、シューベルトのピアノ・トリオ2番と似た立場に置かれているのではないでしょうか。シューベルトのピアノ・トリオ2番は、1番と比べて知名度の点で著しく劣りますが、実際は1番に匹敵する名曲だと思います。これと同じことが、メンデルスゾーンのピアノ・トリオについても言えると思うのです。すなわちメンデルスゾーンのピアノ・トリオといえば通常第1番のことで、2番は一般にはほとんど知られていませんが、1番に劣らない名曲だと思うのです。

第1楽章は、メンデルスゾーンらしい情熱と憂愁にあふれる楽章です。しかもたいへん振幅の大きい楽章です。
第2楽章はアンダンテで、「無言歌」を思わせる美しいピアノに乗ってヴァイオリンとチェロが旋律を奏でます。
第3楽章はスケルツォですが、今度はピアノが所狭しとばかり大活躍します。この第3楽章は秀逸なのではないでしょうか。
第4楽章は、高揚しますが、随時転調し、メンデルスゾーンらしい印象的な旋律も見られます。びっしりと内容の濃い楽章だと思います。

ボザール・トリオの演奏は、たいへん精緻かつダイナミックで、同トリオの演奏技術の高さがよく生かされた演奏だと思います。
ぼくはこのピアノ・トリオ2番は、録音が少ないため、今年に入ってこのボザール・トリオ盤を入手するまでは、旧CBSのイストミン/スターン/ローズのトリオしか持っていませんでした。スターンらの録音は、ピアノが大活躍するこの曲ではイストミンのピアノがやや冴えが足りないように思っていました。ここは名手プレスラーを擁する本ボザール・トリオ盤に軍配を上げたいと思います。


この記事へのコメント

2009年05月03日 22:16
こんにちは。
仰るとおり、「ピアノ三重奏曲第2番」は
「第一番」と比べても全然遜色ないですね。
聴かれる頻度が大きく違うのが不思議です。
2009年05月04日 16:19
木曽のあばら屋さん
コメントを頂き、有り難うございます。
メンデルスゾーンのピアノトリオ2番については、
やはりそうお思いになりますか。
メンデルスゾーンは室内楽に良い曲が多いですね。
録音がもっとたくさん出てきてほしいです。

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