ミルシテインのドヴォルザーク「ヴァイオリン協奏曲」

画像今日の東京は午後から雨が降り、気温も昨日から急に下がりました。今年は暦上の秋になっても暑い日が続き、秋の到来が遅いように思っていたのですが、今日から本格的な秋の到来となるのでしょう。

今日はドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲イ短調を聴きました。演奏はナタン・ミルシテイン(vn)とウィリアム・スタインバーグ指揮ピッツバーグ交響楽団です。1957年4月の録音です。レーベルはぼくの持っているのはSeraphimで、グラズノフのヴァイオリン協奏曲と組み合わせですが、現在はEMIレーベルの国内盤が出ていると思います。

さて、ドヴォルザークの協奏曲といえばチェロ協奏曲がたいへん有名ですが、このヴァイオリン協奏曲も魅力的な作品です。全曲を通じて、チェコの民族的な美しい旋律が溢れています。最初から最後まで、民族的な旋律ばかりだといっても過言ではありません。
中でも、第2楽章で独奏ヴァイオリンがチェコの叙情豊かな旋律を歌い上げる個所は、大きな聴き所だと思います。また両端楽章も起伏に富んでおり、全曲を通じて聴き所の多い曲だと思います。

ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲は、同じ民族派のヴァイオリン協奏曲でも、チャイコフスキーやシベリウスに比べて知名度が低いように思います。チェロ協奏曲の影に隠れているのかもしれません。しかし、チャイコフスキー、シベリウスのヴァイオリン協奏曲に劣らない名作なのではないでしょうか。またCD会社が、「3大民族派ヴァイオリン協奏曲」というようなキャッチフレーズを付けて売り出せばもっと人気が出ると思うのですが、どうでしょうか。

ミルシテインはぼくの大好きなヴァイオリニストです。その高貴で美しい音色と気品あふれる歌い回しの魅かれます。本録音は彼の50歳代の油の乗った時代のもので、全盛期のミルシテインの技巧鮮やかで気品の高い芸風を味わうことができます。本演奏ではチェコの民族的要素を聴くことはできませんが、民族的要素を排除して本曲を純粋な音楽として演奏するのがミルシテインの芸風なのだろうと思います。
たびたび共演したスタンバーグとの呼吸もぴったりで、ミルシテインの残した名録音の一つだと思います。



追記 写真は9月の5連休に乃木坂を散歩した時、裏通りで見つけたデンマーク料理店です。

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