ムター/オーキスのモーツァルト「ヴァイオリン・ソナタ第24、36、43、30番」

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今日の東京は、昨日と変わり、冬に逆戻りしたかのような寒い1日でした。
今日はアンネ=ゾフィー・ムター(vn)とランバート・オーキス(p)の演奏するモーツァルトのヴァイオリン・ソナタの第24番K296、36番K380、43番K547、30番K306を鑑賞しました。
2006年2月に録音されたムター/オーキスのモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集(前4枚)の3枚目です。

過日、フランチェスカティ/カサドシュのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ1~3番の記事を書いた時、ヴァイオリンの美しく華麗な旋律は、春に聴くのにふさわしいと書きました。
モーツァルトのヴァイオリン・ソナタこそは、まさに春に聴くのにふさわしいのではないでしょうか。

モーツァルトのヴァイオリン・ソナタは本当に名曲の宝庫だと思います。優雅、流麗、純粋、本当にここには「美」しかありません。ひたすらその美しい旋律に耳を傾けて、酔いしれる他ないような曲ばかりです。
今日聴いた4曲も、本当にため息の出るような美しい曲です。24番K296の第2楽章(ぼくは24番は特に好きです)、36番K380の第1楽章、30番K306の第1楽章、いずれもはっとするような美しさです。

モーツァルトのヴァイオリン・ソナタについては、まだピアノ主体で、ヴァイオリンの伴奏付きピアノ・ソナタだということが言われています。しかしだからといって、その作品価値が低いということは断じてないと思います。
ヴァイオリン・ソナタといえば、モーツァルトの後、ベートーヴェン、ブラームス、フランクらによって有名な曲が作曲されました。しかしぼくにとっては、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタは、ベートーヴェンやブラームスよりもありがたい存在なのです。

ところで、ぼくはモーツァルトのヴァイオリン・ソナタといえば、これまでバリリ/バトゥラ・スコダ、ズスケ/オルベルツ、グリュミオー/クリーンといった辺りを好んで聞いてきました。
5年前に登場したムターの演奏については、濃厚な演奏だという評判を聴きます。たしかにバリリ等に比べると、彼女らしく華麗な表現で、彼女らしい個性的な表現が随所に見られますが、じっと耳を傾けていると、非常に真摯に演奏しているという印象を受けます。華麗に歌う旋律楽器というヴァイオリン本来の性格を生かした演奏だといえるのではないでしょうか。
それからピアノのランバート・オーキスの演奏がすばらしいと思います。上品、端正な演奏で、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタがピアノ主体で、ピアノ部分に魅力の大きいことがよく分かります。またムターも、ピアノ主体だということをわきまえて、節度を守っているように思います。

ぼくの個人的な趣味としては、上記のバリリ/バトゥラ・スコダ等の方が好きですが、このムター/オーキス盤も時々取り出して聴いていきたい1枚なのです。


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